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旅館を出て歩くが深澤さんの後ろをついていく。
よく見ると彼猫背だ。
でもな、肩とか細いのに
…なんか後ろをついていく時いつもなんか発見してるな。
すると深澤さんはお土産屋さんの前で足を止めて店の前に置いてある何かを手に取っていた。
「どうされましたか？」
「ん？あー、うん」
何も話さない為近寄って見よてみようと思ったら彼はそれを隠して私に「待ってて」と言って店の中へ入ってしまった。
…何見てたんだろう
彼が足を止めたところを見ると綺麗なキーホルダーがあった。
太陽の光に当てると中でまるで綺麗な水の波紋みたいに広がる。
丸いビー玉みたいだが…綺麗だな。
見ていると深澤さんが戻ってきたので彼の方を見ると私の掌に「あげる」と言って渡してきた。
「！？え」
「お土産にでも」
「深澤さんは？」
「え？俺？…いや、俺が付けても」
私は1つ手に取ろうとすると深澤さんは私の手を止めた。
「なんでですか？」
「俺が付けるよりAがつけてた方がいいよ。」
「私だけ貰いたくないです」
「だから、会社でお前バレてみろよ。
……A嫌だろ」
困った顔で言う彼は多分私の事を思ってそういうのだろう。
でも
私一人だけ幸せな気持ちになりたくない。
「…付けなくていいので…私一人だけ幸せな気持ちになりたくないです」
「…っ、え？」
私は1つ手に取ると店の中へと入った。
「いらっしゃいませー。」
レジで払いタグを取るとそのまま少し小走りで店の外に出る。
「深澤さん！…？あれ…どうされました？」
店の前にいた彼は右手で顔を隠して下を向いていたが
明らかに顔が真っ赤なのが分かった。
「…なんもない。」
「…あ、これ。どうぞ」
聞かない方がいいかなと思い彼にキーホルダーを渡すとそれを手に取り私の頭を撫でた。
深澤さんよく頭に触れるよね
「…あの」
「無自覚にあんな事言わないでよ。
…俺、すげぇ幸せだからね？」
優しい口調だから怒ってはいないらしい。
そう言うと私から離れてまた歩き出した。
後ろをついていきながらキーホルダーを見るとほんと綺麗だと思う。
…なんに付けよう
鍵？
んー、傷つけたくないし
お守りでもっとこうかな
明日からまた仕事が始まるけど
これを持っているとどんな時でも勇気が貰えそう。
私はそのキーホルダーをバッグの中にあるポーチの中に入れて歩いた。
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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします！完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です！笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは！この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です！これからも更新楽しみにしてます！もし、完結しても続編を希望します！笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね！ (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです！更新楽しみに待っています！ (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年6月3日 0時
