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彼女の家から真っ直ぐ自分の家に向かうが


松端さんに伝えた内容は彼女には伝えてない。


『なんでですか?』とあの時言われた際

俺は伝えた。



「ごめん。俺、彼女が居るんだ。

君の気持ちには答えられない」



そう話すと松端さんは目を少しだけ見開き
そして、下を向いてしまった。

ポロポロと涙が零れてそれが床に落ちる。



傷つけることはあまりしたくないがだからと言って嘘をつくのも俺は嫌だ。

松端さんは涙を拭くと俺の方見た。


「Aちゃんですか?

あの子から何かされたんですか?」


「違う。彼女は何も悪くない。

俺、嘘をつくの下手なの」


彼女が俺にしたんじゃない。

俺が彼女に酷いことしたんだ。


俺が彼女を無理矢理奪ったようなもん



彼女が居ると分かったからか松端さんは俺の横を通って帰ってしまった。


もしも、会社で俺とAが付き合っているとバレたら


その時は彼女を守るし庇うよ。


俺がどうなってもいいけど彼女だけは守りたい。

あの子が泣く所だけは見たくない。




いつの間にか考えているうちに家に着いた。
家に入りソファに腰かける。



抱きしめたいですとAが話してきた時なんとも言えない気持ちになった。


凄く机を挟んで目の前にいる彼女を抱きしめたくなった。

だから、ドアの前で抱きしめられた際嬉しかった。

そのまま彼女の手を引いてドアを開けて



夜を過ごしたいと思った。



でも、それを行うともう我慢が出来なくなる。
キスして抱きしめて彼女の体の全てに触れるだろう。


そうすると多分彼女は泣いてしまう。


彼女はまるでガラス細工のように繊細で綺麗だ。



…何考えてんだ俺?

お風呂はいって寝ようと。



温泉何処がいいかなぁ

…個室がいいかな。それぞれ



早く彼女と旅行行きたいなぁ


俺は蛇口をひねり湯船にお湯をためた。


…触れたいな









とある日のお昼時深澤さんが私に携帯を見せてきた。

「?なんですか」

「来週、連休なので旅行行きませんか?」

「え、いいんですか?」

「うん。」

「嬉しいです。」


携帯に映し出されていたのは旅館のサイトだった。


綺麗な部屋だな


「個室だけどいい?」

「はい。…?深澤さんは大丈夫なんですか?」

「うん。俺は大丈夫」


個室かぁ

旅館の部屋って凄く好きなんだよね。


どんな事しようかな


ワクワクしてきた


「それまでは仕事を頑張るぞ」


「はい!」


笑顔の深澤さんを見てもっと楽しみになった

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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします!完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です!笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは!この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です!これからも更新楽しみにしてます!もし、完結しても続編を希望します!笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです!更新楽しみに待っています! (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね! (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2020年6月3日 0時

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