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その後何時に寝たのかも覚えてない。


彼が私に触れる度に私自身の声を抑えようと必死だった。



目を開けると少し空が明るくなっていた。


時計が見たいと思っているとベッドの傍に彼の時計が置いてあった。

…触れちゃまずいかな


体を起こして上から覗き込むと6時9分ぐらいだというのが分かった。


…少し早いのか?


でも待って私1度家帰れるかな?

いや、ギリだ


チラッと隣を見ると彼は私に背中を向けて寝ていた。



そして、私はなんか着た覚えのない服着てるし


…洗って返そう。






「なーしてんの」


「!?、ぇ」


声がした方を見ると彼は私の方を見ていた。


まだ起きたばっかだな。



「…おはようございます」

「おはよう。

おいで?」


おいで?


彼はそう言うと布団を指でトントンとしていた。


…いいんだよね?



横になり彼に近づくと彼は私を抱き寄せた。


フワッと近くなった彼の香り



「まだ早いからもうちょっと寝なよ」

「…家に帰れるかなぁって」

「……あー、服洗おうか?」

「っ、大丈夫です!

…あの……お風呂は借りても」

「いいよ。
ちょっと待ってね。お風呂準備してくるからさ」


彼は私から離れてベッドから出た。


ちょ、ちょっと待って


部屋を出る彼の後を追うと深澤さんは湯船にお湯を入れると私の方を見た。



「お湯溜まるまで横になってていいんだよ?
昨日は」

「、言わなくていいので!

シャワーだけでも良かったのにと」


「俺も入るし大丈夫。

それよりも、なんで夜の時声を出さなかったの?」


え、声?


昨晩のことを思い出すと自然と顔が熱くなるが声を出さなかったのは私自身を守るが為。


少し考えて言葉を選んでいると深澤さんは黙って私の言葉を待っていた。



「…守るためです」

「?守るため」

「昨晩のあの時の私の声は自分でも恥ずかしくなりそうで

深澤さんに触れられるだけでも緊張するのに

…もっと緊張しそうで」



その時は頭を撫でられる感覚がした。


顔を上げると彼は私の頭に触れていた。




「可愛い理由だなぁ。


じゃあ、次俺がAを抱く時はさ声出してみてよ」


「っ、無理です!そんなの無理です」


「安心して。俺が全て受け止めるから」



どこからその自信は来るんですか?


なんでそんな



「…俺今日の仕事頑張れそ」


優しい声と目が出来るんですか?



彼に近づき抱きつくと一瞬驚いたのか動きが止まった。

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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします!完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です!笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは!この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です!これからも更新楽しみにしてます!もし、完結しても続編を希望します!笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです!更新楽しみに待っています! (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね! (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2020年6月3日 0時

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