無理は禁物,4 ページ45
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不意に良い匂いが鼻をくすぐったので、
私はゆっくり目を覚ました。
お兄ちゃんかな……、と思ったけど
目の前には見慣れない天井が。
三橋「くかー……」
「えっ?!」
耳元から寝息が聞こえる、と
目線を横にしたらまさかのどアップ三橋さん。
自分の腕を枕にして畳の上で寝ていた。
み、みみっ三橋さんのっね、ねがっおっがっ?!
急に興奮してしまったせいか
頭がズキ、と鈍く痛む。
そういえば体のあちこちに包帯が
巻いてあるし……
三橋「……んが?」
「っお、おはようございますっ」
三橋「……」
寝起きの三橋さんはぼんやりしたお目めで
私のことをじっと見つめると、
そっと手のひらを私の頬に添えて、
優しく撫でてきた。
「へ……」
三橋「俺の名前、呼べるか」
「み、三橋さん……」
三橋「……ん」
ふわっと、見たこと無いくらい優しく微笑む三橋さん。
でもやっぱり寝ぼけてたみたいで、
カッと目を見開くと物凄い勢いで飛び上がった。
三橋「のわァｯ?! なに目ぇ覚ましてんだよｯｯ!!」
「目覚ましちゃ駄目なんですか……っいた」
三橋「な、なんだよ。痛むのか」
「なんか体のあちこちが痛くて。
この包帯は三橋さん、じゃないですね、誰ですか?」
三橋「……覚えてねぇのか」
脱力したように地面にしゃがむ。
すると間もなくして、ドタドタドタｯと
何かが迫ってくる音がしたかと思った瞬間、
スパァン!と背後の襖がぶち開けられた。
伊藤「Aｯ!! よかった、目が覚めたか!!」
「え、お兄ちゃんなん……ぐえぇっ」
お兄ちゃんは上半身だけ起こしてる私に
容赦なく突進して抱きついてきた。
しかも、お兄ちゃんの他に
理子さん、京子さん、明美さんまでもが
ぞろぞろやって来る。
「皆さんどうしたんですか?」
川崎「覚えてないのかA!
アンタ、空き地で───」
三橋「滑って転んだんだよ」
明美さんの言葉に被せるように、
三橋さんはぶっきらぼうに言った。
「転んだ……?!」
三橋「そ。頭打って倒れたのを京子ちゃんたちが運んでくれたんだよ」
「恥ずかしい……すいませんご迷惑おかけして……っ」
三橋「ほんと恥ずかしい奴だな」
私は必死に皆さんに謝るものの、
明美さんたちはどこかキョトンとしていて
反応が悪かった。
三橋「……お前は知らなくて良いんだよ」
「え、なにか言いました?」
三橋「なんでもねー」
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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです！ (2019年1月26日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ！修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか！？ (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です！リクエストありがとうございます(*´∀｀)続編で書かせていただきます！！ (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀｀)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月20日 21時
