そうだ、遊園地に行こう。,2 ページ31
.
左はお兄ちゃん。
右は三橋さん。
仲良く手を繋いで真っ暗の道を歩いてる。
私たち、これでも高校生☆
……なんてね。
「あの、この細い道はどう考えても三人で通れませんよ」
三橋「伊藤、お前はあとから一人で来い」
伊藤「はぁ?!嫌に決まってんだろ!!」
「いや一人ずつです」
伊藤「Aの次は俺だ」
三橋「はぁ?!いちばん後ろとかふざけ──」
あまりにも進まない私たちにイライラしたのか、
二人の後ろからお化けが脅かしたので、
ものすっごいダッシュで二人は細い道に入っていった。
が、向こう側でもなにかあったようで
「ぎゃぁぁ!!」と仲良く悲鳴がハモって響いてくる。
「すいませんお騒がせして」
お化け「いや本来そういう場所ですから。
……貴方はずいぶん冷静ですけど、お化け屋敷に住んでたんですか?」
「仕事に戻ってください」
私も細い道に入って抜けてみると、
少し広くなったスペースで二人が
腰を抜かして地面に尻餅ついていた。
その前には井戸と、恐らく人形のろくろ首。
外観は様式なのに、古典なデザインなんだよなぁ……。
三橋「おおおおおいA!!逃げろ!!お化けだ…!」
「ちゃんと出口に向かってますけど」
伊藤「A、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが守るからなっ!!」
「……半泣きで言われても。ほら、立ってください二人とも。まだ半分も行ってませんよ」
私は二人を無理矢理立たせてさっきみたいに
手を繋いで先に進んだ。
この人たちは何かあるたびに悲鳴をあげて
その場に止まるので本当に進みが遅い。
10分で終わるのに30分以上かかっている。
「早く出たいなら足を動かしてください」
三橋「A〜、先に行かないでくれぇ……」
伊藤「A、大丈夫だ、お兄ちゃんが、いるからなっ……」
「あ」
「「ぎゃぁぁぁｯｯ!!」」
何かブツブツ言ってる二人の後ろに、
今度は一つ目小僧のコスプレをした人が
ケタケタ笑いながら現れたので、
二人は悲鳴あげながら私にしがみついてきた。
大男たちに挟まれて、息も出来ない。
三橋「A、A、どうしよ、ぁっ、あぅあっ」
伊藤「大丈夫大丈夫大丈夫俺がままま守るから」
「ちょ、二人とも苦し……」
「「ぎゃぁぁ!!」」
今度は目の前からよくわからんモンスターが
現れたせいで、私は命を落としかけそうになった。
.
お化け役の人を『コスプレ』と呼ぶ妹ちゃん……。
そうだ、遊園地に行こう。,3→←そうだ、遊園地に行こう。,1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 471人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです！ (2019年1月26日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ！修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか！？ (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です！リクエストありがとうございます(*´∀｀)続編で書かせていただきます！！ (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀｀)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月20日 21時
