良薬口苦し,4 ページ16
.
三橋「行くんじゃねぇよ」
「っ……?!」
三橋「どこにも、行くな」
さっきまで優しかった力が、
強く強く、私を抱き締める。
自然と私は三橋さんの学ランを握ってて。
鼻歌を歌ってる人はこちらに気づかず
教室の前を通りすぎた。
ほっとして息をはいた瞬間、
三橋さんの体がガクン!と傾く。
「ちょ、重……っ」
三橋「……ぐぅー」
「は?」
寝息が聞こえる。
……寝た? 急に?
私はなんとか三橋さんを地面に座らせてから、
あまり読んでいなかった瓶の説明を読む。
そこには、
『薬の作用が切れると寝ます』
的なことが書いてあり、
『服用者は夢を見た感覚なのであまり覚えてない』
とも書いてあった。
……色々都合が良いようで。
「だぁあ……びっくりした……」
三橋「……んが、」
「うわぁ! 起きるの早いですよ!!」
三橋「あ? ……なんで俺教室で寝てたんだ??」
なんか知ってる?と見上げてくる三橋さん。
瞬間、フラッシュバックする様々なこと。
三橋「……お前顔やべーぞ。超赤い」
「ううううっさいです! 誰のせいだと!!」
三橋「はあ?」
「あーもーあーもーっ!! ばか!!」
三橋「あぁ?! テメェが馬鹿だろうが!!」
「馬鹿あほマヌケっモテないエセ金髪!!」
三橋「んだとぉ……?!」
ぎゃんぎゃん言い合っていたら、
ひょっこり顔を出してお兄ちゃんがやって来た。
伊藤「どうしたのお前ら」
三橋「コイツが急に俺の悪口言ってきたんだよ!!」
「三橋さんが悪いのッ!!」
伊藤「なんかよくわからねぇけど……
とりあえず三橋、謝れ」
三橋「ふざけんな?!」
私は二度と、薬局以外で薬は貰わないと決めました。
しかし。
後日、また同じ場所に占い師さんが
居たので用意しておいたでっかい石を
投げようと思ったら。
占「ごめんあれ、『性格反転薬』じゃなくて『素直ニナーレ』っていう薬だった」
「……は?」
占「好意とかの気持ちがね、全面に出ちゃう薬。大丈夫だった?」
「…………はあああぁ?!」
.
.
リクエストありがとうございました。
いかがでしたか……三橋さんキャラ崩壊……。
賛否両論あるだろうなぁと思いながら
書ききりました。
新鮮で楽しかったです。
※追記
すいません、『彼女』とリクエストされていたのに彼女要素どこにも入れてませんでした……
本当にごめんなさい!!
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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです！ (2019年1月26日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ！修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか！？ (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です！リクエストありがとうございます(*´∀｀)続編で書かせていただきます！！ (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀｀)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月20日 21時
