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「お邪魔しまーす」
土曜日当日。
俺とラウの家に翔太君達が遊びに来た。
人数めっちゃ多いから、
シェアハウスしてる感じで違和感。
「何するー?」
「特にないな。なんか康二ん家行きたいと思っただけだから…。来れただけ良い」
皆の家にも行くことはあったけど、
一番多い所は俺ん家。
それに毎回と言って良いほど理由もない。
ゲームをしたり、家を出ることだって。
「康二の部屋行って良い?」
「えっ?うん。ええよ」
そう言ってきたのはふっかさんだった。
1人で行くのかなと思ったら、こっちに手招きしてきて、俺も行くことになった。
「最近、嫌なこととかない?
楽しくやってる?」
「おん、おかげさまで。
…どうしたんそんな事聞いて」
部屋をうろうろしながら、俺に話をするふっかさん。ふっかさんには一時期、悩んでいたことも全て話していたから、俺を気にかけてるんだと思う。
「いやぁーでも顔色見てるとさ、
明るくなったよね康二」
「ふっかさんも言うやん(笑)
この前めめにそれ言われたんやけど」
「そうなの?だってラウールと兄弟になってから変わった気がする。仲良いしさ」
「………そう、やな。ラウのお陰や」
………なんか気まずい…。
それっきりふっかさんは黙っちゃうし、俺も俺で何を話せば良いか分からんし…。
「…ふ、ふっかさん!
俺の中学校のアルバム見る?」
「見れるの?めっちゃ気になる」
「確かここに……うわっ!」
「、康二!」
何とか話題を切り出し、棚に置いてあるアルバムを出そうとした途端、足を滑らせてしまい、体が宙に浮く。
ふっかさんが必死に腕を掴んだのも空しく、俺とふっかさんは床に倒れる。
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らんか(プロフ) - とっても素敵なお話でした!こじ受大好きなんで、これからもたのしみにしています(^^) (2020年6月23日 21時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:叶 実 . | 作者ホームページ:https://twitter.com/hokuto_koji621?s=09
作成日時:2020年6月2日 20時