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「………俺にしたら?」
「……………え、?」
「その………康二の想ってる相手じゃなくて、
俺にしたらってこと」
おかしいのは分かってる。
でも……そんな悲しい顔されたら
こう言いたくなる。
康二が好きだから。俺だったら……。
「俺なら、康二を幸せにしてあげられる自信がある。康二のこと……好きだから」
「……え、あ、ちょ、」
「その人、康二のことちゃんと見てないし。俺はいつも康二見てるから、そいつより康二のこと分かってる」
「…………」
向かいに座る康二に近付く。
そして目を絶対に逸らさないように見つめる。
「…………俺じゃ、駄目?」
これでも、康二にとってはきっと
好きな人ではない俺。
もう過去には戻れない。当たって砕けろ!!
康二本人はと言えば、
俺を見て明らかに動揺している。
………こんなの、困るよな。
前言撤回。当たって見事に砕けた。
「……はは、ごめん(笑)。そんなの言われても困るよな。忘れて…は、無責任か(苦笑)」
「………いや、嬉しいと言うか何と言うかちょっと…思ってたんと違う言うか……
俺の好きな人は、……照にぃやで?」
「……………え?」
……今度はどうやら、俺が驚く番らしい。
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らんか(プロフ) - とっても素敵なお話でした!こじ受大好きなんで、これからもたのしみにしています(^^) (2020年6月23日 21時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:叶 実 . | 作者ホームページ:https://twitter.com/hokuto_koji621?s=09
作成日時:2020年6月2日 20時