□ ページ32
:
「康二!」
部活終わり、片付けやら何やらを全てやり終えた翔太君が俺を見つけて駆け寄ってくる。
いつもと変わらないことは変わらないけど、
それでもやっぱり嬉しくなる。
「帰ろ」
「うん!あっ、今日も試合やってたんだね」
「そうそう。康二もいるからさぁ〜、なんか知らないけど緊張したんだけど。てか毎日来るよな〜。そんなに見てて楽しいか?(笑)」
それはな……翔太君が見たいからやで。
なんて……言えへんよ。
「まあ…暇だからかな(笑)」
「何だよそれ」
必死に作った笑顔。ぎこちないかな。
でも好意があるなんてこれじゃ分からんでしょ。
「ねえこの後出掛けへん?天気も良いらしいし、都合が良ければ遊びたい、」
「………チッ、なんだよこんな時に」
「えっ?…どうかした?」
「あー……女。今から会いたいって」
……またか。こうやって2人の時に、彼女?らしき女の人が翔太君を呼び出すことはよくある。
「……ええよ。その人んとこ行って」
「………ごめん。帰ってて」
ずっといるから分かるけど、きっと翔太君と付き合う女の人に対して…翔太君は恋愛感情を持ってない。
505人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らんか(プロフ) - とっても素敵なお話でした!こじ受大好きなんで、これからもたのしみにしています(^^) (2020年6月23日 21時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:叶 実 . | 作者ホームページ:https://twitter.com/hokuto_koji621?s=09
作成日時:2020年6月2日 20時