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「………やっと終わったー!」
全て作り終えたのは深夜11時。
なんとか間に合って良かった。
キッチンには頑張った残骸が。
片付けせんとなぁー。でも…疲れた。
それと梱包して………。
これ毎年やってる女の人おるんでしょ?
めっちゃ大変やなぁー。今分かった(笑)
「……ふぅーー。…あ、そうや肝心の味」
部署の人達にあげるっていうのもあるけど、やっぱり中心にいるのはあの人で。
ほぼその人の為みたいになっちゃってるかも。
「……うん、美味い」
俺の口には美味い、そこそこの味だった。
他の人からしたらどうなんやろ…。
あぁーー初めてやからほんまに分からへん!!
こんなに手作り料理で悩んだの初めてや。
折角だし……舘さんにもちゃんとあげよう。
顔を叩き片付ける。
ドキドキしてワクワクしてドッキリを仕掛けるみたいで明日が待ち遠しい。
いや思っとること可笑しいな(笑)
「……喜んでくれるとええなぁー」
そう願いながら、布団に入り目を閉じた。
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「………ん、」
アラームの音で目が覚める。
いつもより時間を早く設定した。
最初の方に会社行って、
来た人から順に渡せば上手く行くはず。
昨日、確かにチョコを作ったという残り香がリビングに出ると香る。
家を出る際、しっかり全てチョコレートを持ったか確認し、家を出る。
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らんか(プロフ) - とっても素敵なお話でした!こじ受大好きなんで、これからもたのしみにしています(^^) (2020年6月23日 21時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:叶 実 . | 作者ホームページ:https://twitter.com/hokuto_koji621?s=09
作成日時:2020年6月2日 20時