12話 ページ14
「答えろよ」
さっきよりも強い口調で問い詰められる。
私のことを嫌ってる人になんで言わなきゃならないんだ。
それに、あの場に助けてくれる人なんかいなかったのにどうやって拒めと言うのだろうか
「…誰が…助けてくれるんですか?あの場に、居ますか?こんな見ず知らずの私を助けてくれる人が。辞めてくださいと言ったらあの人は辞めてくれますか?答えはNOですよ。誰も助けてくれない。あの人も辞めてくれない。最初から期待するほうが間違ってるんです」
私の言葉に、総長さんは目を見開いた。
「…私に構ってる暇があるなら、コアラのところにでも行ってはどうですか?」
ふい、と顔をそらしてそういうと、驚いた声で総長さんが言った。
「なんでそこでコアラが出てくんだよ」
「お二人は付き合っているんでしょう?なら私より恋人を優先してください。」
私の言葉に総長さんは大きく目を見開き、そしてため息をついた。
「あいつに言われたのか?」
その声は優しく、暖かかった。いつもとは違う。
そんな声につられて私も素直に答える。
「そうですけど」
「………俺はコアラと付き合っていない、だから別に俺が誰を優先しようと関係ない」
「でも、私のこと嫌ってるじゃないですか。嫌いな人を優先するなんてどんな趣味ですか?」
私の言葉に総長さんは「はぁ!?」と言ったと思えば、私の肩を押さえつけてた手を離して顔を隠すように手を当てて深くため息をついていた。
73人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉夜(プロフ) - 星猫さん» いえいえ、期待に添えずすみませんでした。 (2021年9月10日 22時) (レス) id: 0f7d530f06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね!応援しますね! (2021年9月10日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
茉夜(プロフ) - 星猫さん» ポケモンはゲームボーイ時代の物をやっていたのみなので剣盾は名前しか知らないですね…汗イナズマイレブンは1期(あってるかは分かりませんが)を昔アニメで見てたくらいですね。合作するものにもよりますね…申し訳無いのですが合作をした事も無いので…汗 (2021年9月10日 22時) (レス) id: 0f7d530f06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ポケモンの剣盾とイナズマイレブンは知ってます?後、一緒に合作しませんか? (2021年9月10日 22時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
茉夜(プロフ) - 星猫さん» 知ってるアニメですか?そうですね…長くなるので、本編の方に書きますね(^^)そちらを見てみてください! (2021年9月10日 21時) (レス) id: 0f7d530f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉夜 | 作成日時:2021年6月19日 16時