○ ページ32
退屈だ。
近寄ってくる女を片っ端から相手して、飽きたらポイって捨てる。
そんな生活は、いつから始まったのかわからず気が付けば俺は最低なヤツになっていた。
俺がどうしようもねえヤツだってことはもうとっくのとうに自覚済みだ。
昨日の女はあんまりだったな、なんてあくびを噛み殺しながら廊下を歩いているとき。
「うわ、だっさ。」
って、声が聞こえた。
誰かを可哀想だとでも言うような、冷たい声。
誰がそんなこと言われてるんだ、と面白半分で声のした方を見る。
「え、あ、」
小さくやば、と呟いた女は確実に俺の方を向いていた。
ということは可哀想なヤツ、って俺…？
いやいや、
「なに、俺に言ってんの？」
じりじりと女に詰め寄ると、いままでの女とは違って後退りした。
もしかして、本気で俺のこと嫌がってんの？
「ちょ、近寄らないで、」
「あ？」
「赤の他人に距離詰められるほど嫌なことない
し、それめっちゃダサいし。趣味悪いね。
誰だか知らないけど。」
さっきよりさらに距離を取った女は、俺を若干睨みつけながら言う。
それ、と指さされたのは俺の空いたカッターシャツ。
第二ボタンまで外してるシャツの中を覗くと、真っ赤な花がいくつか咲いていた。
あいつ、付けんなって言ったのに…。
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さやか - 更新楽しみにしてます！！今一番大好きな小説です！次の展開が楽しみです！！！ (2020年3月11日 3時) (
レス) id: c6815205a2 (このIDを非表示/違反報告)
しちみ - 毎日投稿されるのを楽しみにしてます！！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: 50d56e7659 (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト x他1人 | 作成日時：2020年2月2日 21時
