赤の印と胸の音 ページ31
side Juri
「じゃあ、樹の好きな人ってどんな人？」
興味津々、といった顔で俺を見つめる慎太郎が何だか家でかってる大型犬と同じように見える。
今日知り合った2人、ジェシーと慎太郎は俺の大好きなAちゃんと同じ歳らしい。
「俺の好きな人は俺が今まで出会った誰よりも
可愛いよ。
そんで、俺には無いものを沢山持ってる。」
ふと、出会ったあの日のことを思い出して口角が上がる。
それをきょもに見られてたらしく、小さな声で気持ち悪、とか聞こえたけどあえてスルー。
「どういう出会いだったの？」
「え？…あー、それは秘密だわ。」
「うっわ、気持ち悪っ！」
「カッコつけてんじゃねえぞ。」
「何でそんなに当たり強いの？
泣かせたいの？」
「はいはい。ほら樹、これ下げて皿洗いしてき
て。」
「店長のくせに人使い荒いぞ！」
「聞こえませーん。」
早く行けと言わんばかりに背を押され、お盆にあれよあれよと乗せられた皿と一緒にカウンターへ。
4月だけどまだ寒さは残る。
ひんやりとした水に手をつけて、皿洗いを始める。
せこせこと手は動かしているけど、頭の中は愛しいAちゃんでいっぱい。
誰にも教えたことのない、俺と彼女が初めて会ったあの日のことを頭の中で思い出していた。
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さやか - 更新楽しみにしてます！！今一番大好きな小説です！次の展開が楽しみです！！！ (2020年3月11日 3時) (
レス) id: c6815205a2 (このIDを非表示/違反報告)
しちみ - 毎日投稿されるのを楽しみにしてます！！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: 50d56e7659 (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - sachiko88さん» ありがとうございます！ (2020年3月2日 19時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト x他1人 | 作成日時：2020年2月2日 21時
