お久しぶりです。 ページ9
「森の中でAさんを見つけましたー」
「あ?Aだと…?」
その言葉でスクとパチっと目が合う。
「や、やっほー…スク。お久しぶり?」
私にとってはそんなことないけど…
「おぉ…Aじゃねえか。なんでお前がここに……って」
「ししっ間抜けな顔。」
…
この沈黙がつらい…
「…A…」
…あれ?スク?
てっきり「ゔお"おおおおい!Aじゃねえええか!」みたいな反応だと思ってたのに…
目を見開いて私を見るスク。
「す、スク?顔が怖いよ?」
すると、ズンズンと歩いて私に近づいてくる。
なに、なに?!だから、顔が怖いんだって!
もしかしてめちゃめちゃ怒ってる??
「あのね…これには訳があってね…」
そう言った時、スクの大きな体に包まれる。
痛いくらい強く抱きしめられて息ができない。
「ちょ、スク…苦しっ」
「A…A…ああ、てめえ今まで何してたんだあ、俺がどんなに心配したか分かってんのかあ?」
スクの声震えてる…
「う、うん…ごめんね。スク…」
「生きててよかったぜえ…」
「!」
ああ…そっか。10年も行方不明になってたら、死んでるかもって思うよね。
あのスクにここまで心配かけちゃってたんだ…
なんだかすごく申し訳ない。
「うん。もういなくなったりしないから…」
「…あたりめえだあ」
「そろそろAさんから離れてくださいー」
「Aが苦しがってるだろ。」
ベルとフランに引っ張られて、スクの腕の中から解放される。
「あ?A…その手錠…もしかして、誰かに捕まってたのかあああ?!」
「いや、おたくのベルさんにかけられた手錠です…」
「Aがもうどこにも行かないようにな」
「だから、ほんとにもうどこにも行かないってばあ…スクからも言ってよ。手錠外すように」
「……
足にもつけた方がいいんじゃねえかあ?」
「たしかにそうですねーまた用意しておきますー」
「ちょっとおお!スク!何余計なことを…」
足にもつけられたら、私何もできないじゃんか!
「それより、早くボスの所に行きましょー。この10年の間Aさんが何をしてたのかたっぷりと聞かせてもらいますー。」
「ああ、そうだなあ、10年間も連絡が取れなかった理由を聞かせてもらおうかあ」
「ししっ逃げるんじゃねえぞ。A」
「…」
あはは…どうしよう…
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ゆん - 更新楽しみにしてます! (2020年5月11日 14時) (レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます!教えてくださってありがとうございます!! (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
優 - この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー! (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
優 - こんばんは!雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amin | 作成日時:2019年9月2日 17時