ん？夢かな？ ページ19
「はあ〜…最高。」
露天風呂に浸かり、深いため息をつく私。
さすがヴァリアー。お風呂の温度も完璧すぎる…
_____ガタンッ！
「何？！」
湯船に浸かりのんびりしていると、外から扉が壊されるような音。
音的に、ヴァリアーのみんながいた部屋あたりからだ…
もしかして敵襲？いやいやまさかね…
どうせ、ベルとフランが暴れてるんでしょ。
ほんと10年経ってもあの2人の仲の悪さは変わらない。
そんなことを考えていると、ドアのところに誰かの人影。
まさか！ベルが覗きに来たんじゃ…！
あんなに覗きに来ちゃダメだって言ったのに！！
どうせバレてないとでも思ってるんだ。あの変態王子め。
「ちょっと、ベル！そこにいるのはバレバレだよ！」
ベルを注意しようと声をあげた瞬間、扉が開く。
しかし、返事はない。
それどころかその人影はズンズンと私の方に向かって歩いてくる。
え、嘘でしょ？バスタオル巻いてるけど、ほとんど裸だよ？！
悪ふざけにしてもタチが悪いって！
「ベル？！ベルなの？フラン？…ちょっとこっち来ないでってば！」
湯気で視界が曇って、誰なのか分からない。
でもこの感じ…何か嫌な予感がするのは気のせいだろうか…
その時、うっすら右手に持つトンファーが見えた。
ん？
と、トンファー…？？？？
「…久しぶりだね、A。」
「………」
「この僕を10年も待たしておきながら、呑気にお風呂？」
「………」
「Aのくせに生意気だね。」
「………」
いやいや、まさかね？ありえないありえない。
これは幻聴…幻覚だ。それじゃなかったら夢だ。そうに違いない。
だって日本からイタリアに来るまでに何時間かかると思ってるのさ。うん間違いない、これは夢。
いや、でもいちおう確認をしておこう…
「きょ、恭弥…？」
恐る恐るその人の名前を呼ぶ。
するとその瞬間、湯気が消えてその人の顔がはっきりと私の視界に映った。
…
神さま。ありがとう。こういう時のために私にネックレスをくれたんだね。
よし。裸だけど仕方ない。死ぬよりはマシだ。
ここから一番遠いところに瞬間移動…って
「ネックレスは外したんだよおおお私のバカあああああ。」
あ、もうこれ私終わった…
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ゆん - 更新楽しみにしてます！ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます！教えてくださってありがとうございます！！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
優 - この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー！ (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
優 - こんばんは！雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amin | 作成日時：2019年9月2日 17時
