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撮影が終わり、それぞれが帰るための準備をしていたところ、突然大ちゃんが話を切り出した。
「みんなごめん、ちょっと残ってくれない?俺一人じゃ抱えきれないかもしれない…」
珍しく神妙な面持ちをした大ちゃんの頼みを、断る人はいなかった。
…ただ1人を除いて。
「…あ〜、ごめん。俺はちょっと用事が…」
「ダメ。いのちゃんは絶対に残って」
挙動不審に帰ろうとする伊野尾ちゃんを大ちゃんが引き止めた。
もしかしてさっきの撮影中の出来事と何か関係があるのだろうか。
「いのちゃん。俺の勘違いだったら悪いんだけど…俺らに隠し事してるよね?」
途端に青ざめる伊野尾ちゃん。
俺を含めた他のメンバーたちは何のことか分かっていない。
大ちゃんに言われたことが図星なのか、伊野尾ちゃんは青ざめたまま、話そうとしない。
「大ちゃん、隠し事ってなんのことだよ。俺らついていけてないんだけど」
痺れを切らした光くんが大ちゃんに問い詰めると大ちゃんは伊野尾ちゃんに近づいていき、彼のシャツの裾を掴んだ。
「…っ!大ちゃん!やだ、何すんだよ!」
「そういえば最近ずっと体型を隠すような服ばっかり着てたもんね!そういうことだったんだ!」
服を捲ろうとする大ちゃんに、必死で抑える伊野尾ちゃん。
俺たちは突然の出来事に混乱しつつも、大ちゃんを止めに行った。
「大ちゃん落ち着けよ!話してくれなきゃ分かんねーよ!」
「話さなくても分かるよ!薮ちゃんも触ってみてよ!いのちゃんのお腹!」
「お腹…?」
それを聞いたみんなの視線は当然伊野尾ちゃんのお腹に向く。
しかし、伊野尾ちゃんはオーバーサイズの服を着ている上、お腹を両腕で抱えるように隠しているから何も分からない。
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JUMP の虜♪ - すっごく面白いお話ですね!続き楽しみにしてますo(^o^)o (2019年1月2日 21時) (レス) id: 5a3b5569f1 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - ハルさん» 全然です!!!!ハルさんのペースで大丈夫ですので楽しみにまってます(´∀`) (2018年12月15日 0時) (レス) id: 0f9f59db2d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あすかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!(;_;) しばらく更新停滞してしまっていますが、ちまちまと続きは書いているので近いうちに仕上げてアップできたらと思っています。お待たせしてしまい申し訳ないです… (2018年12月14日 23時) (レス) id: 63d9467158 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - とても惹き付けられるお話で楽しんで読ませていただいています!大変だと思いますが、応援してます!! (2018年12月10日 0時) (レス) id: 0f9f59db2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2018年4月4日 0時