▼in CHINA ページ43
『うっひゃー!!!懐かしき中国!!ひゃーーーい!!』
「僕らよりもはしゃぐのね」
お菓子片手にケラケラ笑うジュナ。
『だぁっていとこに会えるのよ!?じじばばも来てくれるのよ!?嬉しいもん!』
「ヌナの親戚は…どこに住んでるの?」
母国に来たことでどこか気もそぞろなミョンホが、微笑みながら私に聞く。
『おじいちゃんおばあちゃんは河南にいるんだけど、北京公演来てくれるんだ!いとこは広東だから、1日目の香港に来るよ』
最後にいとこに会ったのは、練習生になる前……かな。
もう6年以上会ってないや。
やー、アジア規模のコンサートツアーが出来るようになるなんて!
ほんと嬉しいことだ、うんうん。
「ヌナのいとこ、僕と地元同じじゃ〜ん!」
『せやね〜ん!…貰いっ!』
ウキウキで隙のあるジュナの手から、お菓子を強奪。
「あ、ちょっヌナ!」
『…これ何味?』
「エナジードリンク味!」
「独特」
『えっ…美味い……!』
「でしょ!」
「……ほんとに?」
訝しんでるミョンホの口に、「まあまあ食べてみなさいな」とビタミンカラーのチューイングキャンディを突っ込む。
「…………………?」
「『どお?』」
「…………えっ…美味いね、コレ…。こんなに合成着色料使ってそうな色してるのに…」
『やめたげてよう……』
「合成着色料……」
あっ先生!文俊辉が理解出来てません!!
『添加物みたいなやつのことだと思うけど』
「……てんかぶつ」
「もう行こうよ」
『そうだね』
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時