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『あんたずっと早起きしてんの?』
「早めに起きておこうとは心がけてるけど」
『そっか……ねえ次のホテル私ミョンホと同じ部屋がいい』
「………なんで?」
『そんなに嫌そうな顔しないでよ!さすがにホテルでは静かよ!?』
日頃の行いってやつだろうか、ホテルでもうるせぇと思われていたらしい。
もう〜、私の事なんだと思ってるのよ〜っ。
「嫌っつーか……面倒くさそうな匂いがする」
『同じだよもう。頼むよぉ、いい子にするからさぁ』
「あのねヌナ。ヌナの言葉は、「絶対誰にも言わないから!」より信用ならない」
『そ、そんなに……!?』
1ミリも信用ないじゃん!!
私、ミョンホになんかした!?
『でもヌナは弟に嘘なんかつかないし、騙すなんてもってのほかだぜ…?』
「うん知ってる」
『えっ?……じゃあ同じでもいい?』
「うん」
『今の会話はなんだったの!?』
ただキミに信じられていないことだけが分かったよ!!ああ悲しい!!
『ただただ弄ばれたよ…私はいつもお前をかわいがってるのに…』
「鬱陶しいくらいね」
『嬉しいくせに〜』
「鬱陶しいよ」
『と見せかけて?』
「うざい」
『からの!?』
返事はなかった。
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時