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家族ひとりひとりと写真を撮って、全員でも写真を撮って、ママからのお願いでメンバー全員での写真も撮った。
そして一通り騒いだあと、4人は会場を後にした。
ママのわがままを聞いてくれたメンバーに感謝である。
今は反省会を終え、一息ついているところだ。
『はー……うちの家族って騒々しいんだな…』
「ヌナの育った環境がよく分かるよ」
『ウォヌ君、それどういう意味かな？』
「賑やかで楽しい家族だねってこと」
『ん〜…？そりゃもちろん、バカばっかだからね』
上手いこと交わしやがったなこのガキ……。
ってそんなことはまあ置いといて。
確かにこっちにいた時は、毎日楽しかったな。
…おかず奪ってくる兄貴が鬱陶しかったけど。
「じゃあ生粋のバカとして生まれたのが末っ子のヌナなんだ」
『ミンギュ、あんたの持ってるフォーク貸して』
「果てしなく嫌な予感がするからお断りします！！！」
『じゃあ熱湯』
「いや物騒すぎ！！！」
「にしてもさ、ヌナって日本にいた時からずっと愛されてんだね」
…それは私を愛してくれてる人から聞くべきセリフでは？
氷点下の冷たさを持つチョノヌのセリフではないと思うぞ。
『まあ小さい時から家族も親戚も可愛がってはくれてたよ。韓国に来てからは、驚く程に冷たい知り合いしかいないんですけどね』
「俺のどこが冷たいのよ」
『色々な所作から垣間見えてますけど』
「やだな、ツンデレだって言ったでしょ？」
『えーっとね。よぉ〜くお聞きよ、ウォヌ君。ツンデレってのはね？デレを隠すために必死に取り繕ってる姿が可愛いわけでね？君のようにただひたすら全力で噛み付いてくる、ピラニアみたいなやつのことを言うんじゃギャアアアアッ！！！』
小指、食いちぎられるところだった…。
「これが俺のデレだよヌナ」
『そんなツンデレ求めてないわっ！！弁護士をお呼び！！！』
お前絶対結婚出来ないよ！！
そんなデレを受け止められるレディなんていないよ！！！
『ミンギュや、ちょっとあいつの相手代わって』
「おれだって噛まれたくないんだけど」
『お前はちょっとかじられてるくらいがカッコイイよ』
「適当に褒めないでくれるかな！！」
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年2月18日 13時
