僕らの太陽【4th】

▽ ページ17

【ジョシュア】



『よしよし、ドギョミの緊張は少しはマシになったかな』





Aは安心した様子で腕を組んで、うんうんと頷く。





「さすが熱血バカ」

『やー、ナムルにするぞ？』

「そんなAにお願いがあるんだけど」

『なんや』

「俺の手、握ってほしい」





今回はさすがに、緊張が凄い。

公衆の面前でボーカルチームの為にギターを弾くとなると、プレッシャーはただ歌うだけの比ではない。





『ん！』





差し出した手を両手で掴み、にんまり笑うA。





『なんだよ、平然としてたけどお前もドッキドキなんじゃん』

「当然でしょ。………ミスが許されないんだし」

『えーい、しんみりすんな。シュアはギター弾いてる時めっちゃカッコイイから大丈夫。みんなお前に見蕩れて、ミスになんて気づかないよ』

「そんな上手くいかないって…」





『そもそも、あんなけ練習重ねたんだからミスしないよ』

「…そうかな」

『そうそう。私が保証してあげようではないか！』

「あはっ………保証してくれるの？そしたら……ちょっと頑張れそうかも」

『おお、それは良かった！』





頑張れ頑張れ！！と俺の肩を叩く。












「………」

『そろそろ出番だね…』

「うん」





掴まれていた手を一旦離して、俺から指を絡めて繋ぐ。





「……見てて、A」

『おう、ジョシュアの横で慈愛の視線を注いであげよう！』

「やめてよバカみたい」

『おい』

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