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A「うん。本当にケンちゃんがいつも助けてくれるの。有難い存在。それで、紫耀の事務所の方は？」
簡単じゃないはず。
彼女って言う存在も認めたくないんじゃない？
それなのに、結婚なんて…
紫耀「俺の事務所はねー、手強い。笑」
A「そうだよ。アイドルなんだもん。大丈夫だよ。何年でも私待つから。」
何年でも待つって決めたから、私は大丈夫。
紫耀「いや、俺が待てない。だから、毎日話し合いをして、納得して貰ったから。」
A「えっ？納得して下さったの？」
紫耀「うん。俺ね、実はちょっとずつ大事な人がいますよって、取材の時とかに匂わせてたんよ。もう嘘はつきたくないって思って。で、それでファンの子達の中には、もしかして彼女がいるんじゃないのかって噂になってて。そう言うのもあったりして、これ以上ファンのみんなを騙すような事はしたくないし、自分の人生なんだから、結婚のタイミングも自分で決めたいって話した。相手がAだって話したら、ビックリしてたけどね。今までの先輩達みたいにある程度の年齢になるまで、結婚を待たないといけないって言う、暗黙のルールを俺は守るつもりはないからってハッキリ伝えたよ。そんな変なルールでAを待たせるのも、失うのも俺には耐えられないからって。もし、Aがプロポーズを受けてくれたら、すぐにでも婚約発表するつもりですって。ずっと話し合いを重ねて、やっと一昨日、最後は社長が、分かった。幸せになりなさいって言ってくれたんだよ。ただし、これからはこれまで以上に仕事を頑張る事って約束で。」
雑誌ね。美容室でこの前読んだよ。
確かに大ちゃんの読みは鋭かったもんな。
社長さん、納得してくれたんだ…
でも……
A「雑誌、私も読んだよ。美容室で、美容師さんが、平野紫耀君って彼女いるみたいだよって言って教えてくれたの。社長さん納得してくれたんだね。でも、やっぱりファンの方が納得されないんじゃないの？離れて行ってしまうファンの方も大勢いるんじゃないの？やっぱり、私は何年でも待てるからもう少し考えよう？ね？」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月8日 12時
