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兄「誰だ！？泥棒か？警察に電話！早く！」
裸で立ち上がり、女の人に指示を出し、勇敢に立ち向かおうとしてくる兄。
ただ、武器にしようと手にした物は、枕。
弱い…。何の武器にもならないよそれじゃ。
全裸に枕。
マヌケ過ぎる…。
女「あ、うん。分かった！」
体を上手く隠しながら、指示通り動き、携帯を手にする女。
A「待って、待って！！私だから！！それより、いいから前隠してよ！！ってか、アハハハ！全裸に枕って…。アハハハ！」
兄「あっ？あー！お前かー！！何やってんだよ？おい！待て！警察に電話しなくていいから！」
女「えっ？いいの？ってか、知り合い？」
兄「あー、まぁな。」
そう言いながら、手に握りしめていた枕をほおり投げて、下に落ちているパンツを履いた。
紫耀「あっ、おはようございます。すみません…」
正座して、頭を下げ挨拶している。
兄「おう！あー、そうか。今日だったな。で？何してんだ？」
A「車の鍵、借りに行くからねって言ってたじゃん！なのに、無いから悪いんじゃん！もう！！」
兄「あー、悪い、悪い。笑」
A「もー！じゃあ、借りていくからね。はい！これ、私の車の鍵。じゃあね。行こう？」
紫耀「う、うん。すみません、お借りします。」
兄「おう！じゃあなー。」
紫耀と2人で玄関に向かっていると、話し声が聞こえた。
女「…ねぇ、知り合い？」
兄「あ？あー、まぁな。」
女「でも、大分年上だったけど…」
兄「年上の知り合いいたら変？」
靴を履き、部屋を出た。
最後聞こえた会話。
私が妹である事を言わない所をみると、あの女の人は、そんな関係の人なんだな。
可哀想に。
そして、最低だなお兄ちゃん。
もういい歳なのに、何やってるんだよ。
紫耀「焦ったぁー…」
A「本当だね…。行く前から、何だかぐったりだね…。早く温泉に浸かりたーい！」
紫耀「そうやね。笑」
駐車場に降り、お兄ちゃんの車へ。
キーレスで鍵を開けると、
紫耀「これ？カッケー！俺、運転してもええ？」
お兄ちゃんの車も外車。
ベンツのステーションワゴン。
A「いいの？じゃあ、お願いします。」
鍵を渡し、助手席に乗り込む。
エンジンを掛けた紫耀は、大興奮。
紫耀「うぉー！この音！」
A「本当に車好きだね？笑」
紫耀「うん！多分引くぐらい語れるよ？よし！今度こそ出発！」
A「アハハハ。やっと出発！！」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月8日 12時
