私たちの恋愛１０最終章 (ページ12)

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スタッフ「キャー！いいなぁー！」

A「全然良くないですよ…。彼になんて説明したらいいか…」

スタッフ「お仕事なんだし、説明の必要はないんじゃない？軽く、あっ、そう言えば、キスシーンと少しだけ絡みがあったんだー。ってな具合に、言うだけでいいんじゃないの？彼だって、女優さんと付き合ってるんだから、その辺は理解してくれてるはずよー！」

A「そうですね。ありがとうございます！」

スタッフ「フフっ。よし、じゃあこんな感じで衣装準備しておくわね！」

A「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

ケンちゃん遅いなー。
メイクを落として、帰る準備をして待つ。
明日から、旅行楽しみだな。
携帯で情報を調べる。
晴れみたいだから、絶好のサイクリング、散歩日和だな。

マネ「お待たせ！」

A「どうだった？」

マネ「A、あれよくやったな…。」

A「私、頑張ったでしょ？」

マネ「まぁ、そろそろあんなシーンもあっていいかもなって思ってたけど、まさか俺がいない時にあんな風になるとは…。ゴメンな？」

A「ううん。みんな良いものに仕上げたいって頑張ってくれてるから、文句は無いよ。ただ、恥ずかしかっただけ。」

マネ「でもな…。まぁ、監督とも話してきたから。あまり、生々しい使い方はしないでくれと。ぼかしながらとか、カット割りで小刻みに使うとか、少し手を加えてくれっては頼んだから、大丈夫だと思うけど。もし、変な使い方したら、うちの社長が許さないだろうしな。そこはかなり強調して、念を押してきたから、大丈夫だと思う。笑」

A「ありがとう。敏腕マネージャー。」

マネ「おう！任せとけ！全力で守ってやるからな！よし！帰るか！」

マンションまで送ってもらい、エレベーターで上がる。
時刻は23時。
遅くなっちゃったな…。
玄関を開けるが、やっぱり、まだ帰ってない…。
体大丈夫かな？
明日からの旅行は、ゆっくりして、少しでも癒されてもらいたいな。
お風呂に入る。
綺麗に洗い流したい。
今日の撮影を思い出す…。
ダメ、ダメ！
さっ、上がろっと！
寝る準備まで済ませ、旅行の準備しなきゃ。
大きめのボストンバッグに、2人分の着替えを詰めていく。
2日目に着る着替えを広げてみてみると、それにしても、派手な服選んだな自分…。
まぁ、野村夫婦だからしょうがない。
バレなきゃいいんだし。
綺麗に畳んで詰めた。
時計を見ると、もう1時。
遅いな…