Contract love 〜偽装恋愛〜 14

対面 ページ49

A「ただいま帰りました。お待たせしてすみません。あの…お久しぶりです。」

よく考えたら、松本さんには、
前に会ってご挨拶させて貰った事があった。

松本「こんばんは。お邪魔してまーす。そうだよね！顔見て思い出した。会ったことあったね！」

A「はい。あっ、あのこちらが、瞳ちゃんです。」

瞳「こんばんは。瞳です。」

瞳ちゃんは、
松本さんの方を向いて挨拶をした。

紫耀「はじめまして！平野紫耀です。あっ！瞳ちゃん、さん？話し聞いてます！なんだー友達とご飯って、瞳ちゃんさんとだったんだー。」

A「うん。」

瞳ちゃんさん…
そんな変な呼び方をする紫耀に、

瞳「…変な呼び方しないで下さい。」

不機嫌にそう言う瞳ちゃん。

紫耀「あっ、すみません。じゃあなんてお呼びしたら…」

瞳「……。」

何も答えない瞳ちゃん。

紫耀「えっ？」

松本「お前、相当嫌われてんな。笑」

A「瞳ちゃん？」

瞳「だって、Aさんの事、大事に出来ない人なんて、私認めてませんから。やっと対面出来たけど、ほんとムカつく。」

ハッキリと物を言う瞳ちゃんの言葉に、
どんどん紫耀がうなだれていってる。

松本「瞳ちゃん？そんなに紫耀の事嫌なんだ？一応、今をときめくアイドルだよ？コイツ。笑」

瞳「はい嫌いです。キンプリって聞いても何とも思いませんし。Aさんの彼氏さん、ホストなのかなってずっと思ってたんです。でも、さっきKing & Princeの平野紫耀さんって聞いても、ふーんって感じです。芸能人だからって別に特別な人間じゃないでしょ？」

松本「ちなみに俺、嵐。笑」

瞳「同じく、ふーんって感じです。」

松本「アハハハ。瞳ちゃんいいね！」

盛り上がる瞳ちゃんと松本君。
その隙に、
そっと紫耀の側に行き、

A「大丈夫？」

項垂れる紫耀に聞いた。

紫耀「嫌われちゃった…」

A「大丈夫だよ。瞳ちゃん、ハッキリと言う子だけど、良い子だから。」

紫耀「うん…」

松本「Aちゃんコイツね？Aちゃんの事好きで、好きで、底無しに好きなんだって。だから、コイツの話し聞いてやってくれない？」

A「はい。笑」

瞳「口ではなんとでも言えるし…。態度が伴ってないから、こんなことになるんじゃないんですか？」

紫耀「…はい。反省してます。」

A「私も同じ。ちゃんと話して、態度で表す事が出来なかったから。」

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