紫耀side きっかけ ページ41
紫耀「…すみません。俺の話しです。」
松本「うん。で？何で上手くいってないって思うの？」
紫耀「俺、彼女の事が本当に好きで、好きすぎて、好きの底無しなんですよ…。でも、好きすぎて不安で…。ちょっとぼーっとされると不安だし、俺以外の人と一緒にいたら、その人の事好きになったりしちゃうんじゃないかとか、色々考えてしまって…。」
松本「彼女って、そんな浮気性なの？」
Aは浮気なんてしない。
紫耀「いえ。そんな事ありません。」
松本「なら何でそんなに不安なの？それって彼女に凄く失礼じゃないの？」
紫耀「ですよね…。俺がダメなんだって分かってるんです。でも、何か上手く出来ないっていうか、Aを俺だけのにしたいって、すぐ思っちゃうんですよね…。しかも、似たような事で、喧嘩みたいになるのは何度かしてるんです。結婚してって言って、怒られた事も、宥められた事も何度もあるし。でも、今回は喧嘩にならずに、微妙な感じの空気が流れてて、お互いに距離取ってる感じなんです…。拗らせちゃってて、どうすればいいのか、分からないんです…」
松本「Aちゃんって言うのね。笑」
紫耀「えっ？何で名前知ってるんですか？」
松本「今、自分が言ったんじゃん。笑」
紫耀「あっ、そうか…。」
松本「俺に話してる事を、そのままAちゃんに話せばいいんじゃない？好きだから、不安だし、好きだから今、こんな風に考えてしまって、ぎこちなくてごめんねって。で、抱き締めて、キスして、寝て、それで解決じゃん。」
紫耀「そんな簡単じゃないんですよー。本当、今は触れてもないんですから！毎日一緒にいるし、大好きだし、触れたいのは、山々なんですけど、何かこんな気持ちのままだとめちゃくちゃにしちゃいそうだし、逆に俺だけのAにしたいって思っちゃうかもしれないし…。あっ…」
松本「何？」
紫耀「きっかけ思い出しました。今回の。」
松本「何？」
紫耀「その…してる最中に、Aが、違う事を考えてたんです！」
松本「何の話だよ。笑」
紫耀「マジでショックだったんですって！」
松本「Aちゃんも大変だなこりゃ。っていうか、Aちゃんってどんな人なの？」
紫耀「…あんまりAの名前呼ばないで下さい…」
松本「は？俺にまでヤキモチ？お前面倒くせー。笑」
紫耀「はぁ…。なんで俺こんなんなんですかね？」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2019年11月24日 0時
