ジム ページ35
ジムの入るビルの地下駐車場に車を停め、
3人でエレベーターに乗って上がる。
私の荷物を見て、
ランニングの素振りをしながら、
岸「今日も?」
A「うん。」
神宮寺「えっAさんも始めたの?」
A「うん。最近ね。」
最近、私もジムに入会した。
こんな日には、
1人でぼーっとする時間なんて作るのは良くない。
何も考えないように、
体を動かそう。
岸「ダイエット?」
神宮寺「いや岸君、それはないでしょ。ねぇ、Aさん、大丈夫?最近思ってたんだけど、少し痩せたよね?」
A「わからない、体重計ないし。」
嘘をついた。
本当に紫耀の部屋には体重計はないけど、
自分でも気付くくらい痩せたんだよね…
岸「確かに!痩せたよね!」
神宮寺「テキトー…。笑」
A「フフフ。岸君のこんな所がいいんだよ。」
そう。
鈍感な岸君だから、
マネージャーをやっていけてるの。
神宮寺「何かさ、悩みとかあんの?」
A「ううん。ないよ。」
ほら、神宮寺君は気付いちゃう人だよね。
しかも、
そんな優しい声で聞かないで。
岸「あー!俺分かった。紫耀と喧嘩したんでしょ?絶対そうだ!だって、紫耀も最近元気ないもん。ジンは気付いてないかもだけど、俺、分かっちゃうんだよなー。」
変な自信を覗かせる。
でも、今日の岸君はどうしたのか、
意外と鋭い…
A「…違いまーす!ほら、着いたよ。行こう?」
タイミングよくジムの階に着いたからよかった。
ロッカー室へ入る前に2人と別れ、
着替えを終えてマシンの方へ行くと、
もう既に始めていた2人。
ほぼ毎日ジムで鍛え、
ボクサーの身体つきにするように、
トレーナーの方の指導の下身体を作っている。
真剣な2人を邪魔しないように、
少し離れた所で私も軽く汗を流す。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時