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憎い ページ20

紫耀「全然良くないんだってば…。俺の気も知らないで…」

唇を尖らせて、下を向いた紫耀。
拗ねちゃった?

A「そうだね、ごめんね?でも、そんな心配する事もバカバカしいよ。私、さっき、紫耀と一瞬でも離れちゃうと勘違いしちゃって、こんなに泣くぐらい紫耀の事好きなのに。」

紫耀「へへ。不謹慎だけど、嬉しかった。Aって、俺の事好きなんだなーって思って。けどさ?毎日一緒にいると、男と女なんだから分かんないじゃん?いいなって思ったり、ドキッとしたりしちゃうかもじゃん?だから、その…心変わりしないか、不安で…。浮気しちゃったらどうしようって…。」

A「心変わりなんてしない。浮気もしないよ。」

どうしてこんなにも不安がるのだろう…
ヤキモチ焼きの紫耀だから、
今までもこんな事は沢山あったけれど、
いつもと少し様子が違う気がする。
何だか目も合わせてくれないし。

紫耀「…A。」

下も向いたまま名前をだけを呼ばれた。

A「うん?」

まだ顔をあげない紫耀に違和感しかない。

紫耀「ごめんね…本当、…ごめんね。」

何に謝ってるの?
私の心変わりや浮気を心配したからじゃない、
何か別のことだと思った。
あーあ…
自分の感の鋭さを恨むな…

ヤキモチから、
私の事を心配してた時に、
自分のやましい事に気付いたんだ?
思い出した?
きっと、
彼は今共演している橋本さんにそんな感情を感じたのね。
恋愛ものだもの。
相手の事を好きだと思わないと演じられないでしょうね…
こうなると何処かで覚悟はしてた。

でも、
それを私に気付かせないようにしてくれると思ってた。

A「………。」

何も言わない私に、
やっと顔を上げて私を見たあなた。
でも、今度は私があなたを見ることができない…

紫耀「俺…、ううん。」

何か言いかけて、
言葉を飲んだ彼。
何も言わないで…
言葉にして聞いてしまうと、
耐えられる自信がない。
立ち上がろうとすると、

紫耀「待って。ねぇ、ごめん!俺…」

後ろから抱きしめられた。
あなたの嘘がつけない正直なところが、
今は憎いよ…

何も聞きたくない→←そんな事



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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時

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