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好きが溢れるキス ページ12

キスはすぐに深いものとなり、
重ねた唇からも、
吐息となって好きが溢れているようだった。
キスが深くなるにつれて、
紫耀の手が私の背中を慌ただしく彷徨う。
そして、
彷徨っていた手が、
私を持ち上げるように脇の下へ。

紫耀「ハァ、ハァ、来て…」

そう言って、
キスをしながら、
紫耀の膝の上に乗せられた。
肩に手を置いて、
また深く深くキスをする。
でも、

A「ハァ、ハァ、ねぇ…ちょっと…」

そろそろやめないとマズイ。
実はさっきから、
私に当たっている、
硬く主張する物に気が付いていた。

紫耀「ハァ、ハァ、チュッ。何?チュッ。」

A「ねぇ、ちょっと…、待って…」

話している最中も、
私の唇を追ってキスをしてくる。

紫耀「チュッ。分かってる、分かってるけど、チュッ。止まんない。チュッ。」

A「ねぇ、ちょっと、ちょっとだけ、お願い、待って。」

そう言うと、
何とかキスをやめてくれた。
でも、至近距離で、
おでこは合わさっている。

A「近いよ…」

恥ずかしくて俯いた私に、

紫耀「恥ずかしいの?」

A「うん。それに、この距離だとまたキスしたくなるから、降りるね。」

降りようとすると、
ギュッと抱き締められた。

A「ちょっと…」

紫耀「あと少しだけ。」

ギュッと抱き締められた。
膝の上から降りて、
横に座り、紫耀を見ると、
あー、またやっちゃった。
口紅が移ってる。
そっと親指で拭い取る。

A「大丈夫かな…」

何だかまだ付いているような…
車内だからよく分かんない。

A「ねぇ、戻る前にお手洗いに行って、確認してね?まだ付いてるかも。」

紫耀「分かった。はぁー、でもさ、相変わらず仕草が色っぽいよね。」

A「んー、やっぱりまだ付いてるみたい。」

そう言って、
また唇にそっと指を持って行こうとしたら、
紫耀の口の中に。

A「やっ。」

暖かい舌が指に絡み付く。

A「やっ、やだ。」

変な気分になっちゃうから…
そんな私に気付いてか、

紫耀「帰ったら、いっぱいしようね!」

こんな事をサラッと言う。
でも、

A「今日は無理だよ。海人君のお誕生日で遅くなるでしょ?」

紫耀「早く帰るから待ってて?しないとかあり得ないから。絶対に寝れないもん。」

A「そうだね。私も同じかも。でも、いっぱいは無理だな。」

紫耀「じゃあ、濃密な1回ね。」

濃密な一回…
結局恐らく今日は寝れないな…
そう覚悟した。

ぬれおかき→←包まれる



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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時

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