包まれる ページ11
エレベーターに乗り込むと、
紫耀「成功ー。」
そう言って、
振り返った。
満面の笑みで。
A「えっ?探し物じゃなかったの?」
紫耀「うん。そんな物ないよ。」
どう言う事なの?
紫耀「ハハ。ごめんね?騙して。俺ね、悪知恵だけは働くの。2人になりたくてさ。よし、着いたー。さっ、車行こう?」
そう言う事ね。
エレベーターを降りて歩き出す紫耀に続き車へ。
車の鍵を開けると、
後部座席に乗り込む紫耀。
そして、
手招きをされる。
私にも後部座席に来いと。
後部座席に乗り込むと、
急いでドアを閉められ、
抱き締められた。
途端に、
大好きな、
暖かい温もりに包まれる。
紫耀「あー、やっと。はぁー。」
心の底からの、はぁー だった。笑
A「フフ。」
紫耀「近くにいるのに、触れられないって、結構キツイね。」
A「うん。」
そう答えると、
パッと体を離され、
紫耀「やっぱそうだよね?Aもだったの?」
キラキラした顔で聞かれた。
けれど、
離された温もりにまた包まれたくて、
A「うん。だから、ギュってして?」
そう言うと、
また抱き締めてくれた。
大好きな紫耀の匂いと温もりに包まれ、
今はただの紫耀の彼女に。
この車を降りたら、
またマネージャーらしく振る舞うから。
今だけ…
そう思って、
ギュっとすると、
紫耀「ヤバイんだけど…」
更に力強く抱き締められた。
A「好き…」
そう、
言葉が漏れるように出た。
紫耀も同じ気持ちだったのが嬉しかった。
今日はいつになく、
1日側には居れたけれど、
それは彼女としてではなく、
マネージャーとして。
近くにいるのに、
触れられない、
話せない、
そんないつもと違う状況に、
やっぱり寂しかったの。
そして、
少しのヤキモチも…
だから、
こうして抱き締められると、
独り占め出来たようで、
私だけの紫耀だという事が嬉しくて、
それを実感出来て、
幸せが心に染み渡っていくの。
紫耀「俺も好きだよ。」
耳元で囁くように言われたその言葉に、
我慢していた感情が溢れ出た。
もっと、もっと触れたいと…
そして、
想いのまま、
私から紫耀にキスをしていた。
509人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時