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再び ページ16

『痛っ』

「きいちがまた無茶をしたと聞きましたよ。どうして貴方はそんなことばかりするのですか?」

今手当とともに説教をしのぶからうけている

怖い

『でも相手は強かったし…』

「それでも体は大切にして下さい!」

珍しくしのぶが声を荒げた

『びくっ』

私は驚いて体を縮める

それに気付いたのかしのぶは柔らかい表情になった

「私はきいちをいじめてるんじゃないんです
ただ貴方が心配なだけ」

『ごめん』

「いえ。体を大切にして下さい」

私はお辞儀をすると医療室をでた




『無一郎?』

部屋に戻るとそこには見慣れた顔があった

「きいち」

彼はこっちにとてとてよってくる

ほんの少し高い彼の身長から手が伸びてくる

そして私の手を包み込んだ

「ごめん」

『は?』

「僕が柱でちゃんとしなきゃいけないのに」

「守れなかったから」

『いやいいよ。私も自分の身は自分で守んなきゃダメなのに守りきれなかっただけだから』

それでも彼は申し訳無さそうにして何かを差し出してきた

受け取ると柔らかい感触

綺麗な花柄の風呂敷に包まれている

『開けていい?』

そうきくとこくりと彼は頷いた

開けてみるとそこには

『わらび餅…!』

私の大好きなわらび餅がはいっていた

頰がほころぶ

「怪我のお詫び」

『ありがとう!』

ハムハムとわらび餅を頬張っていく

その間彼はカラスを撫でてあげていた

私はそっと彼にわらび餅を差し出した

『食べる?』

すると彼は柔らかく微笑んで

「ありがとう」

といった

ドキン!!としたけどきっと気のせいだろう

風呂上がり※ピンク注意→←滅する



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作者名:檸檬 | 作成日時:2019年9月5日 0時

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