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｢ヌナに自分の気持ちから逃げないで欲しい…………嘘つかないで欲しいの。俺の好きが足枷になったんならごめんね。辛かったね。｣
ゆらゆらと風があたしとテテの隙間をすり抜ける
どう頑張ったって………………捨て切れなかった
何をしていても、何を思っていようと
この痛いほど切ない気持ちが、どこかで心を独占してた
………テテにはぜんぶお見通しで
こんな身勝手なあたしに
テテは優しくって
その優しさで溢れた愛情に
わかってるから、言えなくて
言いたいことが、わからなくて
涙ばかりが溢れていった
伝えたくて、言いたい言葉が、喉の奥で騒いで
それ以上何も言えないまま…………
零れた涙が、また握り直したふたりの手に落ちていく
｢ヌナは好きな人に……ちゃんと好きって伝えて欲しい。｣
｢言わないっ……言えない…………もうあたしは必要なとされてないから｣
｢その人がヌナを好きかどうかは問題じゃなくて、ヌナが好きだと伝えたえるのが大事なの。｣
涙でほっぺたに張り付いた髪
テテの大きな手が1束掬う
｢もう…それ以上泣いたらヌナ干からびちゃうよ？」
｢なんで……テテは…………そんなに優しいの？」
涙がまた一粒ほっぺたを流れる
必死に出そうとしても、出るのは掠れた小さな声
こてんっとあたしの肩に頭を乗せたテテ
｢…………言ったよね？ヌナが大事なの。…………幸せになって欲しいの。｣
儚げに息をしながら
あたしの呼吸に合わせて、ゆっくりと
震えるような吐息が、耳元で聞こえた
あたしのことをもうテテは好きだとは言わない
「テテの気持ちは嬉しかった。」
こんなことを言うのは、きっとずるいのだろう
テテの嘘がどこから嘘で本当か、確かめる術はないけれど
「…好きになってくれて、ありがとう」
それでもあたしは、“好き”だと伝えてくれたテテ伝えたかった
身体を離して
俯いていた顔を真っ直ぐあたしに向けて
｢…………うん。｣
口を四角くくさせて笑ってくれたテテが
｢大事なヌナに魔法かけてあげる。｣
｢魔法？｣
｢ヌナの願いが…………きっと叶いますように。｣
はっきり真実を告げられて
自分がこれ以上傷つくのが怖かったあたしの背中を、ぽんと押してくれた
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merry(プロフ) - なつこさん» なつこさん！お返事遅くなりました(>_<)未だに不安定な状態で心配事もたくさんありますがわたしもなつこさんとまたお会い出来るように準備しております！体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ - お元気ですか？見えない敵と闘いつつ、もはや共存していかなければならない今になって、自由やありのままの生活のありがたさに気づきました。merryさんと再会できることを願っています。ご自愛ください。 (2020年5月9日 22時) (レス) id: c319d287df (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - たかさん» たかさん！いつもありがとうございます。たくさん更新出来いことや、色々思い悩んでましたがこんな素敵な言葉を頂けて嬉しくて幸せです。テテちゃんのお話とジヨン先輩のお話楽しみにお待ち頂けるとありがたいです(*^^*) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - merryさん！とりあえずお疲れ様でした。そして新しいお話ありがとうございます！テテにも素敵な幸せが来ること楽しみにしています。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b941ac7055 (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - ともこさん» ともこさん！わーん(><)ひとつひとつ言葉を大切に読んでいただけて本当に嬉しくて泣きそうです。これから甘々なジヨン先輩を想像していまからにやけてます。本領発揮したジヨン先輩のターンをもう少しだけお待ちくださいね！いつもありがとうございます！ (2020年2月7日 1時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2019年9月19日 20時
