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ブランコにすべり台
久しぶりに見たそこは、幼い頃の思い出が詰まってる公園
枯葉が、夜風に吹かれて
ひらひらと宙を浮いて
頼りない小さな背中にふわりと舞い落ちる
「……セナと2人で話してもいいか？」
スンリは今にも泣きそうな顔をしてただ首を縦に振るだけで
隣で複雑な顔をしてるAの目は見れなかった
降り積もった落ち葉を踏むと、くしゃりと、乾いた音
それに気が付いたセナが、はっとして振り返る
「……っ、」
一瞬だけ目を見開いたあと
なんだ、おっぱかって……いつもより少しだけ不器用に笑って
ここに俺が来たことが想定外だったのか
この俺を、その程度の笑いで誤魔化せるとでも思ってんのかよ
「……おっぱあたしね」
「うん？」
「スンリにひどいことしちゃった。」
セナは俯き、苦しそうな顔をしていて
どうしていいかわかんなくて、寂しいってのを隠さず出してたように見えた
「Aちゃんとね、カフェで話してる時……スンリが聞いてるってわざと言っちゃったの」
2番目に好きな人と結婚する方が幸せになるって……
深く深く、息を吐き出す
ふわりふわりと、落ち葉は舞い散る
「スンリはね、いつもあたしの心の中には“誰か”がいると思ってるの。……そんなふうにあたしのことを見てる。悪いのはあたしだけど…違うのにって言えなくて………」
言葉と同時にセナの目から溢れたのは
ひと粒の涙
頬を伝って流れ落ちると
それはもう止まらなくなる
運命なんて、陳腐な言葉で片付けられてしまった
叶うことのない、俺たちの初恋
こんなのが一生続くんだと思ったら
苦しくて
俺は逃げ出したくて、ぜんぶを曖昧なまま放置してきた
「……遅くねぇよ。」
そう言えば、驚いたように俺を見る
「セナが今………心ん中で、1番も2番もない。特別な存在が誰なのか、ちゃんとスンリに話してやれ。」
ブランコもすべり台も
あの頃と変わってないようでいて、変わってる
囚われてるんじゃない
思い出にするのが………少し怖かっただけ
「宝物みたいに壊れないように大事にしたいと思ってる。セナのことはたった一人の俺の妹だから。」
震えるセナの手を、ゆっくりと握ったら
ちっさかったあの手は、もうこんなにも大きくなってる
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merry(プロフ) - なつこさん» なつこさん！お返事遅くなりました(>_<)未だに不安定な状態で心配事もたくさんありますがわたしもなつこさんとまたお会い出来るように準備しております！体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ - お元気ですか？見えない敵と闘いつつ、もはや共存していかなければならない今になって、自由やありのままの生活のありがたさに気づきました。merryさんと再会できることを願っています。ご自愛ください。 (2020年5月9日 22時) (レス) id: c319d287df (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - たかさん» たかさん！いつもありがとうございます。たくさん更新出来いことや、色々思い悩んでましたがこんな素敵な言葉を頂けて嬉しくて幸せです。テテちゃんのお話とジヨン先輩のお話楽しみにお待ち頂けるとありがたいです(*^^*) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - merryさん！とりあえずお疲れ様でした。そして新しいお話ありがとうございます！テテにも素敵な幸せが来ること楽しみにしています。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b941ac7055 (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - ともこさん» ともこさん！わーん(><)ひとつひとつ言葉を大切に読んでいただけて本当に嬉しくて泣きそうです。これから甘々なジヨン先輩を想像していまからにやけてます。本領発揮したジヨン先輩のターンをもう少しだけお待ちくださいね！いつもありがとうございます！ (2020年2月7日 1時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2019年9月19日 20時
