夢 ページ11
朝目が覚めると、外はすでに明るかった。時計を見るともう少しで7時になるころだった。
マキマちゃんには何も言われていないので、適当に8時に行くことにした。
公安の制服に着替えて、最低限の持ち物をもって家を出た。
朝まだだしコンビニで何か買うか。店内に入り手軽に食べれるものがいいので、おにぎりのしゃけにした。
おにぎりは、行儀悪いけど食べながら東京本部に向かった。
執務室に入ると誰もいなかった。マキマちゃんどこに行ったんだろう。執務室を出てフロントにいる人にマキマちゃんの居場所を聞くが知らないとのこと。
デンジ君といるのだろうか。特異4課の人たちの居場所を聞くと、耳を疑う言葉が返ってきた。
「マキマさん以外の岸辺さんとデンジさんの二人も詳しい場所は聞いておりません。」
「は、え、ちょっと待ってよ。今特異4課にいるのは…？」
「えっと、マキマさんと岸部さん、デンジさんの3人です。」
は、ちょっと待ってよ。え？なんでみんな死んでるの？どうして岸部さんがいるの？だって昨日はデンジがデビルハンターになったばかり…どうして？
私は混乱した頭で訳も分からずに外へ飛び出した。
どこに向かっているのかは分からない。でも、走る足が止まらない。涙すら出ない。なんて薄情なやつなんだと自分でも思う。
これが大切な人を失う事？意味が分からないよ。どうして、アキは姫野先輩はみんなはっ、わたしなんかのために死ななきゃいけなかったんだ！
「はぁ、っ、はぁ。」
息が切れる。足を止めて膝に手をつき肩で呼吸するとこの世界に来た時のような鉄の匂いがした。
ばっと顔を上げるとそこにはチェンソーマンとマキマちゃんの姿があった。
「ま、マキマちゃっ。」
彼女の方に手を伸ばす。耳がいいはずの彼女には私の声は聞こえていないらしい。鼻が利くはずなのに、私がここにいることにも気づかないらしい。
私は勢いよく彼女ののもとへ走った。そして彼女のことを抱きしめた。
先ほどまで戦っていたチェンソーマンも止まっている。
「Aちゃん……？」
「もう、やめて…いなくならないで。みんな、私を置いて行かないで…」
消え入りそうな声で、マキマちゃんに伝えた。ねえ、デンジ君もうやめよう。マキマちゃんも。辞めよう。
「Aちゃん、私はね…」
突然マキマちゃんが倒れるように私の方に体重を預けてきた。マキマちゃんの後ろにいたのは＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
？ - 救済…！天使くんやパワーちゃん、ガルくんが死なないと…！？ありがとーございます…！ (2023年2月2日 19時) (
レス) id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ゆなさん» わわわ！そんなとんでもない笑待たせてしまうかもしれないですけど気ままに更新していきますー (2023年1月18日 22時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - めちゃ面白い。続きまってます！！ (2023年1月11日 21時) (レス) @page41 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ユメさん» ご め ん な さ い。外したと思ってたらついてました。今度こそ外したので！！ (2022年12月2日 18時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - お り ふ らついてますよ (2022年12月2日 6時) (レス) id: 5e9fc6e37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうひ | 作成日時：2022年11月22日 23時
