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81話 ページ34

『わ〜、こんな感じなんだ!師団披露って…!』


rbr「俺は兄さんがいたから去年も参加したけど…やっぱり賑わってるなぁ」


いざその景色を目の当たりにすると、楽しそうな雰囲気にワクワクする心が押さえられない


小さい頃からお祭りは大好きで、お母さんが毎年林檎飴買ってくれてたっけ…?

……来たいなぁ、お母さんと


rbr「……なぁ、あれめちゃくちゃ旨そうやない?食おうや!」


『あ、うん!』


知らないうちに暗い顔をしていたのか、気を使った様子のロボロは綿飴を指差した


……綿飴、見てるだけで食べたことなど一度もない


ロボロとその屋台に向かう


rbr「綿飴2つください。」


え、


『ちょっ、自分のは自分で買うよ!』


rbr「俺が奢りたいんや。俺のワガママに付き合うくらいどうってこともないやろ?」


紙越しにも分かる。


ロボロは今ニカッとはにかんでいる。


『………ありがとう。』


rbr「それでよし。」


素直に受け入れた私を横目に、ロボロは綿飴を受け取り、私に一つ渡した


『………わぁ』


近くで見ると意外と大きくて、甘い匂いがする


rbr「え、まさかとは思うけど綿飴食べたことないん…?」


『う、うん』


変に感心した私をおかしく思ったのか、そう聞いたロボロの声は驚いたようだった


rbr「はァ!?嘘やん!は、はよ食べろや!旨いで!」


そこまで可笑しいのか、勢いよく進めるロボロに動揺しながらも、口に綿飴を運ぶ


しかし、口に入れた瞬間綿はパッと溶けてしまい、代わりに頬が落ちるような甘さが味覚を刺激した


『ん〜〜!!!美味しい!すっごく美味しいよロボロ!』


その美味しさに笑みが隠せない


rbr「ふっ、せやろ!」


自分が作った訳でもないのに、自慢げにそう言う彼はどこか嬉しそうだった


rbr「なぁ、食べたことないモンあったらすぐ俺に言うんやで。俺が全部買ったる」


『へっ!?悪いし、自分で買えるよ!』


rbr「や〜か〜ら!俺が勝手に奢りたいんやって、な?ええんやろ?」


『で、でも……』


rbr「あ〜もう!ほら行くで!絶対遠慮するんやないぞ!!」


『えぇ!!?』



私とロボロは綿飴を片手に、人混みを進んでいった

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Cha_○ - はじめまして🙇‍♀️遅くなると思いますがTwitterの方、フォロー失礼します🙇‍♀️小説素敵です✨私は話を考えるのが苦手なので本当に尊敬です!これからもお体には気をつけてください💦 (2021年12月8日 16時) (レス) @page50 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
rimu - ラッダア先生、尊い!! 復活、おめでとうございます!! (2021年6月7日 20時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
夕夜(プロフ) - 今見始めました!初見です(*`・ω・*)ゞ らだ先生とロロロさんがバチバチしていた所が凄い好きです!それだけでご飯2杯はいける……とにかく投稿頑張ってください!! (2021年5月30日 13時) (レス) id: 9b74cad533 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 月崎まおさん» ありがとうございます! (2021年5月23日 8時) (レス) id: b3758e01fb (このIDを非表示/違反報告)
月崎まお(プロフ) - Ayameさん» 同じですよ〜。返信遅れてしまい申し訳ございません。 (2021年5月23日 4時) (レス) id: abc6ac005d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月崎まお | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年1月24日 14時

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