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ご飯を食べ終わってお店を出ると、すっかり日が暮れた夜の街が広がった。
時刻は21時半。クリスマスイブ前夜の今日は、予想通りカップルたちが街に溢れていた。
私たちは、傍から見るとどう映っているのかな？ひょっとしたら、恋人同士に見られているのかな？
…そんなわけないか。自分で上げて落とすなんて、自分の首を絞めるだけだ。
ご飯の代金は私が奢ると約束していたことを思い出して、お会計をしようとお財布を取り出そうとしたら
『俺に奢らせて。誕生日のお祝い出来なかったから』と翔くんに言われ、結局また翔くんに奢って貰ってしまった。
これじゃあ何のための約束なのか分からなくなってしまう。
今日のこの時間は、私がご飯を奢ることが根本で生まれた約束だったのに。
期待だけが日ごとに膨らむ。本当に、嫌になるほど惹かれていく。
どうしたらいいの？報われない恋だと分かりながら、期待を裏切らない翔くんの言動に、どんどん好きになっていく。
これ以上好きになったら、もう抜け出せなくなる。
「ねえAちゃん」
「ん？」
名前を呼ばれ、右隣にいる翔くんを見る。
まだ慣れない呼び方に、いちいち名前を呼ばれるだけでドキドキする。
ドキドキしすぎて今日で私寿命３年くらいは縮んだかも。
カッコいい翔くんの隣に並ぶだけで、幸せで、楽しくて、嬉しくて。
「イルミネーション、見に行かない？」
「え？イルミネーション？」
「ここから15分くらい歩いたところにあるみたいだから、ついでにどうかなって。クリスマス近いし、人多そうだけど」
どうかな？というように、翔くんが私の顔を窺う。
まだ一緒に居られる。一秒でも長く居られる。答えは決まりきっている。
「うん、行きたい！イルミネーション好き！」
「ふふ、じゃあ行こっか」
クスッと笑う翔くんに、つられて笑ってしまう。頬が緩む。
どうしよう、もう好きな気持ちが止まらないよ。
あなたが好きで、あなたが笑うだけで、私は幸せになれる。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
