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「そんな奇跡の出会いをしたお二人さん、もうデートでもしたの？」
舞い上がる心を必死に沈めていれば、二宮さんがニヤニヤと口元を緩ましながら私たちに問い掛けてきた。
「デートって…おい、からかうのやめろ」
「別にからかってないし」
「ただの友達だから俺ら」
…また落とされた。
何気ない言葉に傷つく私を、きっとあなたは知らない。気付いて欲しいなんて我が儘言わないから、あなたの傍に居させて欲しい。
それは“友達”なら許される。
「ふーん…ただの友達、ね。なんかイマイチ盛り上がんねぇ関係だね」
「和也」
「ハイハイ、黙りまーす。だから怖い顔しないで」
んふふって楽しそうに笑いながらジョッキに口を付ける二宮さん。
さっきから思っていたけど、翔くん、二宮さんには結構強めの口調をするんだなって。意外。
私には丁寧で綺麗な言葉遣いをする人だったから。気の知れた男友達には、こんな感じなのかな。
まだ知らなかった一面を知れた喜びを感じて幸せを感じる一方で、“友達”の枠組みのままじゃあなたの全部を知ることは出来ないことに気付く。
きっと“彼女”にしか分からないあなたの方が多い。それを私は知ることができない。
「あ、タバコ。吸ってもいい？」
思い出したようにスーツの内ポケットからタバコの箱を取り出した二宮さんが私に問い掛けてきた。
「あ、はい。大丈夫です」
「ん、ありがと」
にこっと微笑んだ二宮さんが箱からタバコを一本取り出し、それを口に咥えたら、「翔さんごめんね」とぼそっと右隣の翔くんに言い、黄色の百円ライターで火をつけた。
その言動を見ながら、ふと思った。翔くん、タバコ嫌いなのかな？
確かに吸っているところも、タバコの匂いを感じたこともない。
「そういえばAちゃん。いつから翔さんのこと“翔くん”って呼び出したのかな？」
タバコに一度口付けたあと、二宮さんが可愛らしく小首を傾げた。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
