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「……昔付き合ってた人に、再会したんです」
「え？」
いつまでも晴れない気持ちをどうにかしたくて、意思とは無関係に口が動いてしまった。
「別れたあとも、その彼のことがずっと忘れられないくらい好きでした。散々傷ついたけど、でもそれが全部嘘だって分かって…ずっと望んでいたことなのに、なかなか信じられなくて…」
「うん？」
「そんなとき、私とその彼のことをよく知ってる幼馴染に告白されました。でも私はその彼のこと、異性として見たことがなくて…彼もそうだと思っていたのに、そうじゃなかったって言われて…」
気付いたときには頭の中で彷徨う気持ちを整理するかのように吐き出していた。
そんな私の話を、二宮さんは黙って聞いてくれた。
「もしかしてさ、それ潤くんだったりする？」
「えっ！？…あっ…えっとっ」
あ、まずい。“幼馴染”って単語出さなきゃよかった。って後悔してももう遅い。
二宮さんに指摘され、パッと口元を手で押さえてしまえば、「え？マジなの？」と二宮さんが両手で頭を抱えて項垂れた。
「えー潤くん？うっわ、そうきたか…話が変わって来るなそれは…潤くんじゃないなら絶対的に翔さん派だったのに」
「あのっ…えっと…潤くんじゃなくてっ」
「誤魔化してもバレバレだから意味ないよ」
必死で誤魔化そうとするも、それが逆に嘘ではないと言っているようにしか聞こえなかったらしく、二宮さんはフハッと呆れたように笑っていた。
誰相手でも誤魔化せそうにないけど、二宮さん相手では尚更誤魔化しが利かない。
「でも、翔さんを好きなら譲らないで欲しいな、俺は。潤くんには悪いけどね」
愉快に笑っていた表情を一変し、落ち着きのある声色でそう言った二宮さんと目が合う。
「自分の気持ち、大切にした方が良いよ。俺は翔さんと違ってそういう考えだから、Aちゃんには自分の気持ちを譲らないでって言いたい」
綺麗な茶色の瞳が柔らかく微笑んだ。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
