渚のCANDY-女子高生の密談-2

ビーチの天使 ページ29

安子side

＿1年前


村｢海よ‼｣

安「海ね」


夏休みが始まったばかりの昨日、村子からいきなり海へのお誘いがあった

今年こそ彼氏がほしいという村子は海でのナンパを狙ってるみたいだけど…


ナンパする男にいい人なんかいるわけないのに


私以外誰も捕まらなかったらしく渋々二人で海にやってきた

馬鹿みたいにテンションの高い村子の隣でさっそくパラソルの下に潜り込む


村「行かないの？」

安「…どこに」

村「海！」

安「…しょうがないわね

私泳ぐの結構得なのよ」


そういうと村子は私の手をつかんで走り出した

二人で海に飛び込んで鼻と口から勢いよく塩水がはいりこんでむせる


安「ちょっと、村子っ」

村「あれ？泳ぎは得意じゃなかったの？」


バシャっっと村子に水をかけるとそこからお互いの顔を狙った水の掛け合いになる

まるで男子小学生みたいな海での遊びに夢中になる


潮のべたつきが気になり始めたところで一度パラソルの下に戻って昼食をとることにした


村「わたし食べ物かってくるから、安子は向こうの自販機で飲み物よろしく」

安「ん、わかった」


自販機は、と見渡すと駐車場の近くまで行かなければないらしく

めんどくさ、と思いながら砂浜を歩く


水着の上に羽織ろうと思っていたパーカーは村子に取られてたから不本意ながら水着のままで行くことにした

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