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Aside
『ただいまー』
「!A、また町に行ったのかい!」
お椀で俺の頭叩く母。
『あだ!?なにすんだよかあさん!』
俺が6歳の頃、まだ母さんと山で暮らしていた時。
「昼間は出てはダメ。鬼殺隊があんたを殺しにくるのよ?…」
『大丈夫だよ!おれは匂いを消せるんだ!』
母さんは長いため息をついた。
そして俺の手を握る。
「ほら、お父さんにただいまの挨拶しなさい」
父さんの遺品である腰巻きの前で線香をたき、手を合わせた。
俺の父さんは匂いを消せる特異体質で、昼間は出れなかったけど誰にも気づかれることはなかった。
この時から俺は普通の人とは違うとわかっていた。
_____父さんは母さんの血を吸っていた。
でも2人は幸せに暮らしていた。
…でもある日、家に鬼殺隊が来たのだ。
父さんは戦っていたと思う。
「あなた!!!」
母さんの声。
夜が明けた時、母さんと外へ出た。
そこには無数の人の死体と父さんが付けていた腰巻だけがあった。
母さんも俺も泣いた。きっと長く、長く泣いていた。
この時、俺は捕まらないと決めたのだ。
母さんのためにも。俺のためにも。
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らいむ(プロフ) - 鬼滅隊ではなく鬼殺隊ですよ!あと雷柱ではなく鳴柱です! (2020年4月25日 9時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲオレンジジュース推し(?(プロフ) - 真の呼吸てなんかかっこいいですね!w技名?どんな感じになるか楽しみです(●´艸`●)ニヒヒ♪ (2019年5月19日 16時) (レス) id: fbd7400c3b (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - オレンジジュース()さん» ありがとうございますm(_ _)mこう言ったコメントを貰うと励みになります!!これからも出来る限り更新していけるように頑張ります! (2019年5月14日 19時) (レス) id: b098c84efb (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース() - ワタシアナタの作品ダイスキなのでこれからも頑張って下さいガンバァ━━━(`・д・´)ノ━━━!!!! (2019年5月14日 12時) (レス) id: fbd7400c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジルア | 作成日時:2019年5月1日 19時