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Aside
しばらくしたある日。
隊士達には俺の持病が悪化したことになっていて、そのための休暇だったと伝えられたらしい。
(お館様には頭が当たらないなぁ、いつも助けられてるし迷惑かけて申し訳ないな)
こういう優しい事をするときは俺に何か頼みごとがある時だ。
『…具合も良くなってきてるし、柱合会議に出ないと』
外に出ると塵になる…ということもなく隠の人と待ち合わせした場所へ向かう。
(身体が重い。何も食べてないのになぁ、精神的なやつかな)
お館様の本丸の近くで下ろしてもらい歩いて向かう。
ーーすると後ろから人の気配がした。
振り向いてもそこには誰もいない。
(…気味が悪いなぁ、でも誰かに見られてるんだが)
しばらくその場に留まり待ってみることにすると騒がしい足音が聞こえてきた。
(…あの炎のような髪と目力は！？)
『煉獄！？』
「いやはや！先程ふた山離れた場所からA殿が見えて勢いあまり呼んでしまったら振り向いたので驚いだぞ！！」
(どんだけ目良いんだこいつ)
『…感じるぐらいは出来るよ。誰かわからなかったけど』
「ムっ！そうか！！」
自然と煉獄と屋敷に向かった。
彼の陽に当たってなびく髪が綺麗で見惚れていた。
(…まるで太陽がそのまま髪に宿ってるみたいだ)
我ながら想像が豊か過ぎだなと思いつつ眺めていると煉獄がこちらも向いた。
「…あまり見られていると気恥ずかしいのだが。俺の顔に何かついているか？」
『！！すまない、あまりに髪が綺麗で見惚れてた』
「？俺の髪がか」
『ああ、陽に当たって髪色がさらに鮮やかになっててな？…まるで太陽みたいだと思っていたんだ』
「！！」
「…君は褒め上手だな！感心感心！！俺も君の何か見つければ良かったものをすまない！穴があったら入りたい」
『いやいや俺は思ったことそのまま言っただけだからさ、気にしないでくれ』
笑いかけると煉獄も笑い返した。
産屋敷邸に着くとしのぶが俺の手を引いて行く
『煉獄！さっきは楽しかった！また後でな』
「ああ！！すぐ向かおう！！」
俺たちの後ろで立ち止まる彼は口を開いた。
「…伸ばしてみるかな」
自分の髪を触った時の彼の顔は、喜びの音がした。
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リュウビ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしています！頑張って下さい！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 7e5a6f9b54 (このIDを非表示/違反報告)
国見@いちご姫(プロフ) - 続きが気になります！スランプ気味なのは承知です！頑張ってください！ (2020年10月15日 10時) (レス) id: 0b392edb58 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - 上限の伍って書いてありますが、累くんは下限の伍ですよ！ (2020年4月25日 11時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - こんな嬉しいコメントありがとうございます(つД`)ノ頑張って続き頑張ります！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: 9696a1e2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジルア | 作成日時：2019年6月11日 20時
