検索窓
今日:6 hit、昨日:22 hit、合計:179,679 hit

59 ページ24

Aside






あれから俺は人の通りが少ない場所で過ごしていた。







理由は単純で人を見ると変な気分になるから。







言葉にするならーーきっと食べたいと思ってしまっているのだろう。







(…こんな事今までなかったのに、、、無惨の血が入ったのか…?)






しかし無惨の血を取り込んでも配下になっていないということは分解出来ているんだ。








(…鬼の始祖の血が効かない。…てことは俺は)







『…まったく別の、鬼』





無惨からできた鬼ではない。つまり無惨と俺は血を共有していない別々の鬼。…唯一、平等である鬼。






『…じゃあ、今の俺は?』







ーーー鬼としての本当の姿を出そうとしている。







強敵を前にして俺の身体はさらに強さを求めたのかもしれない。






(…くそっ、こんな事求めてないのに)









俺は鎹鴉から炭治郎達の情報をもらった。




(良かった、ちゃんと鬼を倒せてる)








無事の報告を聞いて気が抜けたのか、俺は死んだ様に眠った。









「…、」




『…う、、、ん』




「……ーー」




(…誰か俺を呼んでる。ならせめて)






『うど、ん…買っ…て』



「…」








暫くすると良いだしの匂いが部屋に香る。






俺はすぐさま身体を起こす。




『うどん!?』






すると誰かが俺の顔を見つめる。







『あれ?…義勇』



「…うどん買ったぞ」









一緒にうどんをすする。





『…義勇どうしてここわかったんだ?』



「…聞いた」









「…お館様からお前が消えた事を聞いて探してた。」








「……血がいるのか」




『いらないよ』






俺は即答した。






ここ数週間で大分安定した。







義勇にも心配をかけてしまった。





(義勇を見ても、どうともない)







『心配かけてすまないな、うどんありがとう』





頭を撫でる。





義勇も俺の秘密を知る1人だ。








義勇は硬い俺の腕を優しく握り、自分の頬に触れさせた。






「…良かった」





『…寂しかったか?』






俺は自分と義勇のおでこをくっつける。




『大丈夫大丈夫義勇、俺は大丈夫』






義勇の心音が落ち着いた。







「…もう少し一緒にいても良いか」





『うん。任務が来るまでな』









俺は昔のように義勇に接した。

60→←58



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (380 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
944人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リュウビ(プロフ) - とても面白いです!続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2020年10月29日 21時) (レス) id: 7e5a6f9b54 (このIDを非表示/違反報告)
国見@いちご姫(プロフ) - 続きが気になります!スランプ気味なのは承知です!頑張ってください! (2020年10月15日 10時) (レス) id: 0b392edb58 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - 上限の伍って書いてありますが、累くんは下限の伍ですよ! (2020年4月25日 11時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - こんな嬉しいコメントありがとうございます(つД`)ノ頑張って続き頑張ります! (2020年1月1日 16時) (レス) id: 9696a1e2c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジルア | 作成日時:2019年6月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。