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Aaide




炭治郎の刃が鬼を斬った。






少し悲鳴をあげた鬼は地上に顔を出した。





「……rな」


(ん?邪魔するなって聞こえたぞ??)




「邪魔をするなぁ!!!」


ビリビリと空気が凍りついた。





「その女はなぁ!!今が食べ頃なんだ!!!早くしないと刻一刻と鮮度が落ちるんだよぉ!!」







(この鬼から人の血の匂いがする。どれだけ人を食ったんだ)




昼間の町で笑い合っていた人の顔が蘇る。








「さ、里子さんを返せ」


弱々しくも鬼の目を見て問う和巳さん。




「里子ぉ?誰のことかねぇ…この蒐集品の中にその女のかんざしがあれば……もう食ってるよ」





にたぁと笑う鬼






和巳さんから悲しい…悲しい音がした。









『……人の命を何だと思っているんだ』




「ん?そりゃぁ食いもん以外に何があるんだ?」



角が一つの奴が俺の問いに答えた。






『人は世界で一番感情豊かな生き物で、繊細だ。
…… 優しくされれば嬉しくなったり、怒られれば悲しくなる。こんなに心の色が変わるのは人間だけなんだよ、そしてこんなに美しいのも人間だけだ』







俺は抑え込んでいた鬼を刺していた刀を抜き、首を斬った。





『お前たちの魂がまだ輝いていたのは繋ぎ止めてくれた人がいたからだ。あの世で思い出せ』








「がっ…」





炭治郎が俺の側に来て袖を掴む。

「A…」




『炭治郎、この鬼を片付けるぞ』




「!ああ」








禰豆子が箱から出てきた。





鬼に向かって威嚇する禰豆子。


(左近次の暗示が効いているみたいだ)









『2人ともよく聞いてくれ。

炭治郎は俺と沼に入って沼の鬼を斬る。
禰豆子は地上で和巳さん達を守ってくれ』





「!!でもそれじゃあ禰豆子が危険だ」





俺は炭治郎の首に手を当てた。



「!」





『心拍数を上げるな。まともな判断が出来なくなる、上げるなら戦闘の時だけにしろ』




呼吸を整えた。




『…禰豆子はお前に守ってもらわないといけないほど弱くはない。今の禰豆子は鬼なんだ』







炭治郎は思い当たる節があるようで禰豆子の方へ目を向ける。




「……出来るか?」





2人から信頼している匂いがする。






「ふが!」





禰豆子の元気な返事に安心を覚えた。









俺と炭治郎は沼へ入っていった。






その頃地上では、



「へへへ、さあ楽しもうじゃないか」



「むーー!!」

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リュウビ(プロフ) - とても面白いです!続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2020年10月29日 21時) (レス) id: 7e5a6f9b54 (このIDを非表示/違反報告)
国見@いちご姫(プロフ) - 続きが気になります!スランプ気味なのは承知です!頑張ってください! (2020年10月15日 10時) (レス) id: 0b392edb58 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - 上限の伍って書いてありますが、累くんは下限の伍ですよ! (2020年4月25日 11時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - こんな嬉しいコメントありがとうございます(つД`)ノ頑張って続き頑張ります! (2020年1月1日 16時) (レス) id: 9696a1e2c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジルア | 作成日時:2019年6月11日 20時

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