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「泣かんでもええやん(笑)」
『せぇやくんのお仕事、嬉しいし喜びたいのに、ゆきかちゃんといっぱいちゅーしてるのも、ゆきかちゃんのこと愛おしそうな目で見るのも、全部全部やっぱり嫌で、見たくなくて、』
「Aが嫌なんやったら無理に見んくてよかったのに」
『いややの！見るの！見たいの！』
「それはありがとう(笑)」
『でも、ちっぽけな嫉妬とか、しょうもないことでせぇやくんに嫌な思いさせてる自分に心底むかついてる』
「どんなことでも嫉妬してくれてんの嬉しいで？全然嫌とかちゃうよ」
『雑誌とかSNSとかで仲良さそうにしてるのもモヤってしちゃって……。あたしの誠也くんやのに、触らんといてよって。あんだけ大丈夫って思ってたのに。もうほんまいや。自分で自分のこと嫌いになりそう、』
「お前ほんまアホやな」
『真剣に悩んでるのにぃ、』
泣きながらふてくされて嫉妬全開で、こんなんニヤけるなって言う方が無理に決まってる。俺のこと大好きやん、こいつ。
「あんなんぜーんぶ芝居やから。言うたやろ？俺がほんまに愛しいと思うのはAだけやで？」
『ん、』
「ほんまは相手役Aが良かったなあって俺もめっちゃ思っとったし」
『そうなん？』
「当たり前やん。全国にAといちゃいちゃしてるとこ見せれんねんで？最高やん」
『……それはちょっとどうなん。公私混同は良くないですよ』
「元気付けよう思うて言うたのにマジレスすなや」
『誠也くんなら言いかねん』
「俺のことなんや思っとんねん」
『んへへ』
ようやく涙の止まった目尻を親指で拭うと、嬉しそうに頬を寄せるから、そのまま優しく親指を頬に滑らせた。
「でもやっぱAやなくてよかったわ」
『むぅ、なんでよぉ、』
「やってAが他の男とキスしたり抱かれてるとこ目の前で見たら、演技やって分かってても俺多分嫉妬で狂う気がするもん」
『……いっくん的には正解では？』
「俺、一郎とちゃうから多分その場で機嫌悪なるし帰ってから死ぬほどAのこと抱くけど。それでもいいん？」
『あ、だめですね、絶対だめですね、あたしじゃなくてよかったなー、あはは、』
「わざとらしい笑い方すな(笑)」
泣き止んだと思ったら今度は俺の手の平に熱が伝わるぐらいに顔真っ赤にして、目逸らして照れて、ほんま忙しい奴。これやからこいつ見てて飽きひんねんなあ。
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てと(プロフ) - 佐野 愛さん» ありがとうございます〜〜！これからもドロドロに甘やかしてもらえるお話書いていけるようにがんばりますので、ふらっと見に来て頂けると幸いです！ (4月15日 9時) (
レス) id: 0697322895 (このIDを非表示/違反報告)
佐野 愛(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！誠也くんにドロドロに甘やかされたい人生でした。更新頑張ってください！応援してます！ (4月14日 12時) (レス) @page32 id: c62a8ec195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2024年1月9日 5時
