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「すばるくんにもらったん！？なんで！？いつ！？」
『んとね、すーくんが辞める時かな？事務所で預かっててもらった私物とか整理してたらしくて、そん時あたしギター始めたてやったのよ。ほんでこれAにやるわーってわざわざ家まで届けてくれたん』
「うわ〜すごいな〜やっぱかっこええなあ、すばるくん」
『正門くん、すーくんのこと知ってたんやね？関わりあったっけ？』
正門くんとすーくんが知り合いなの意外やな〜と思いつつ、確かに音楽の趣味とかは合いそうやな〜とも思う。正門くんもすーくんもゴリゴリなロック好きやもんね。あたしもやけど。あたしの音楽の趣味は少なからずすーくんに影響されてる部分もあると思ってる。
「あれ？言うてへんかったっけ？俺そもそもすばるくんに憧れて事務所入ったんやで」
『あ、そうなん？ん？そういえば前に大ちゃんにそんなこと聞いたような気もするな？』
前にご飯行った時、酔った大ちゃんに正門がな〜正門がさ〜って正門くんの話ばっかりされたことがあった気がする。
大橋くんに大爆笑されながら大ちゃんいい加減にしいや〜なんて介抱されてたっけ。あたしもちょっと酔ってたし、基本中身の無い会話ばっかしてたからあんまり覚えてないけど。
「え〜大吾そんなことまで話してるん〜？なんか恥ずかしいな〜」
『絶対思ってへんやろ？声めっちゃ嬉しそうやで？』
「ふふふ、Aちゃんもだいぶ俺の事わかるようになってきたやん」
『まあ3年もお友達やってたらそれなりに？』
「Aちゃん今ビデオ通話とか大丈夫？」
『ん？もうおうちおるし大丈夫よ』
「ん、ほなちょっと待ってな」
よいしょって正門くんの声と恐らく画面を通話からビデオモードに切り替えているであろうガサガサ音が聞こえてくる。それからすぐに映ったのはどこかの楽屋っぽいところにいる正門くんと、後ろの方にちっちゃく映るたいちぇくんの姿。
『お、やっほー』
「改めてこんばんはー」
『ふふ、こんばんは(笑)』
「え！？なんでビデオ通話！？」
『んは、たいちぇくんもこんばんは(笑)』
「え、あ、こんばんは、」
『えー、たいちぇくんめっちゃ顔真っ赤やん。めっちゃかわいい』
「こらこら。年下からかうんじゃありません。誠也くんに言いつけるよ」
『え、ごめんなさい。それだけはほんまやめてください』
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作者名：てと | 作成日時：2022年9月3日 5時
