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15. ページ16

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「ハイボールの方〜?」

『あ!はーい!あたしです!淳太くんもハイボール?』

「おん」

『えへへ、おそろい』

「気持ち悪い笑い方せえへんの」

『かわいいのまちがいでしょ』

「Aほんま酒強いよなあ。何杯目よそれ」

『内緒♡あれやで、あたしのこと育てたん、淳太くんと照史くんやからね』

「そんなことないやろ」

『成人して最初にお酒連れてってくれたの淳太くんと照史くんやもん』

「淳太そんなことしたん?初耳やねんけど」

「ちゃう、Aがずっとうるさかってん。淳太くん成人したら連れてってや〜!って。はたちの誕生日の1か月前ぐらいからメールでカウントダウンし始めたんやで、こいつ」

「めっちゃ圧かけるやん!(笑)」

『どうしてもばどと行きたかったの!照史くんは絶対連れてってくれるのわかってたから、あとは淳太くん落とすだけやなと思って毎日、あと○日やでってメール送ってた』

「照史はAに甘すぎる」

『淳太くんが厳しすぎるんでしょ!もっと優しくしてよ!』

「みんな甘やかすんやから俺ぐらいは厳しくしとかな甘えた子に育つやろ」

「淳太と照史と3人で行ったん?」

『ううん、あたしがわがまま言うてのんすけと4人で行った』

「スケジュール合わせるの大変やった〜、あれ」

『淳太くんが全部やってくれてんけど結局行けたん年末とかやったよね(笑)』

「あ!年末ってあれか!一緒のドラマやってた時に今日ばどのんとご飯やねん〜て嬉しそうに言うてめちゃくちゃ巻きで終わらしたやつか!」

『あ!そうそう!そういえばそんなことあったね!頑張ったな〜あの日』

「でも俺知ってんねん。4人で行く前に照史と2人で行ったやろ」

『え、なんで知ってんの。その秘密は墓場まで持っていくつもりやったのに』

「次の日照史が嬉しそうに話してきたで。Aと飯行ってんけどAが酒飲んでてなんか泣きそうやった言うてた(笑)」

『照史くん!なんで言うん!秘密やでって約束したやん!』

「めっちゃおもろいやん!どういうこと(笑)」

「Aも大人になったんやなあ思たらめっちゃ感動したらしい(笑)酒入ってたから涙腺おかしくなったんちゃう(笑)」

『え、なにそれ照史くんめっちゃすき。照史くん〜!見てる〜?また今度ご飯行こね〜!沖縄も連れてって〜!』

「見てるに決まってるやろ。スタジオでこれ見てんねんから」

『急に辛辣になんのやめてや。淳太くん今日ずっと飴と鞭がすごいんよ』

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作者名:てと | 作成日時:2022年9月3日 5時

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