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86 恋敵 ページ36

〜柳side 〜


Aは俺のせいで肩を傷めた事を精市には話さなかった。



『それで蓮二が助けてくれて…』


幸「うん」
 


・・・


そうして俺が会話に入る隙も無く。

説明がひと段落ついたかと思うと、
突然精市がAの傷に、触れた。


柳「!」


俺がいるのにも関わらず少々近すぎるのではないかというその距離に、目のやり場を失う



以前、2人の間に何があったのか精市に問いただした時も結局話を逸らされてしまった。

しかも俺は別に精市とAの距離感にどうこう言って野次を飛ばせる様な立場ではない。



…だがしかしなんだろうか。
2人の近すぎる距離が、物凄く不愉快だ

 


柳「…話は済んだ。もうそろそろいいか、精市」



気づくと俺は2人を引き離す様に言葉を発していた。

 






〜貴方Side 〜


精市の距離感と謎の沈黙に困っていると、
後ろからもういいか、という蓮二の声がした。




幸「あれ…俺がここにいちゃダメだった?」



柳「そういう訳ではないが、この後俺はAと2人で話があるのでな。事の趣旨が分かったならそろそろ退いてくれないか」



幸「…そうかい」


精市は静かに立ち上がり、浅いため息をつきながらゆっくりと戻る支度を始める。




『…?』



…さっきなら何となく感じてはいたけど。
なんでこんな雰囲気悪いの?この2人喧嘩でもしてたっけ?


いつもの2人とは違う微妙な雰囲気に何も言えないでいると、
まとめた軽い荷物を片手に精市が私の肩を軽く叩いた。


幸「じゃあ俺は戻るけど、お大事にね。跡部に報告して話が進んだら俺にも教えて」


『あ、うんわかった。ありがとう』


そう言い残し、精市はドアの方へ歩いていく。

その途中蓮二と目が合った様だが、どちらとも声を掛け合う事もなく彼が出た後のドアがバタン、と閉ざされた。




『…ねぇ蓮二、精市となんかあったの?なんかよそよそしい感じがした様な気がしたんだけど』

思わず蓮二に質問する。


柳「いや、そんな事はないから心配するな。
それより肩を見せてみろ、酷く痛んだろうに耐えさせてすまなかったな」


なぜだか話を遮る様にして、蓮二は椅子に腰掛けながら救急箱から湿布とテーピングを取り出した。


『あ、ごめん。よろしく…』


もしかして精市がいると手当てできないからああ言って早く帰らせたのかな。


『(それにしてはちょっと強引な気もしたけど…まぁ)』



私はあまり気にしまいと、そのまま蓮二に肩を預けた。

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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます!(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん!!そんなそんなありがとうございます!!そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます!大好きなお話なので、これからも頑張って下さい!ずっと応援してます! (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)!!!!詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月21日 20時

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