ひとつ屋根の下 Part2

色のない世界から (赤×黄) ページ31

※番外編 (いつもより短め)



※年齢操作あり



宮近海斗×吉澤閑也



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閑也side



高校３年生の春。俺たちは初めて出会った。高校生活３年目にして初めて見るようなやつだったから正直誰だこいつって思ったのが第一印象かな



''宮近くんは発語障害があるからコミュニケーションが少し苦手だけどみんなで支えてあげるように''



担任の先生からホームルームで言われた。そんな彼に目を向ければ友達もいないみたいだし、休み時間とかは本読んだり勉強してるようだ。



初めて話したのは委員会の時。じゃんけんで負けてあまった委員会に入るはめになって、そこで同じになったのが始まりだった。



閑也) あのーよろしくね！


宮近) ........ｺｸｯ.....


閑也) あっなんて呼んだらいい？初めて喋るよね



話しかけると小さく頷いてくれた。このときはまだまだ俺との間には大きな壁があって目が合うこともほとんどなかった。



宮近) .....み...みや...ちか.....


閑也) なんか苗字じゃ堅いじゃん、下の名前は？


宮近) ....かい....と....


閑也) かいとかー、他にもクラスにいるからなー



そんな彼に少し興味を持ってしまった俺は委員会の時間が少し楽しみにもなっていた。それ以外の時は特に話しかけたりもしないし助けてあげたりもしなかったんだけどね



閑也) じゃあ宮近だし、ちゃかにしよ！



勝手にあだ名をつけて呼んでるけど気に入ったのかどうかもよく分からない。



閑也) 俺ってめんどくさかったりする？


宮近) .....ﾌﾘﾌﾘ....


閑也) じゃあ友達ってことで！


宮近) ........ｺｸｯ.....



少し驚いた顔をしてゆっくり頷いてくれた。なんだか自信なさげな表情を見てると助けてあげなきゃって思った。そして彼の笑顔を見てみたいと密かに思うようになっていた。

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