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「ねぇ、朝なんだけど」









「ねぇ。さっさと起きてくれないかな」バサッッ!!!!









貴「さ、寒ぃッ!!!!!」



「ねぇ今何時だと思ってるの」



貴「英ちゃん〜…お布団返してーー」



国見「返すわけないでしょ。10分で支度してくれない」



貴「ふぇ〜……」







朝から勢いよく布団を剥がされ


寒い思いをして気分がどんよりとした私は


欠伸をしながら体を起こして、カーテンをあけて


大きく伸びをする







国見「荷物は用意したから、早くして」



貴「さすが英ちゃん〜…ふぁあ」



国見「はやく着替えて」



貴「はいはーい」



国見「下いるから早くしてね」







彼は幼馴染みの国見英ちゃんです。


毎朝寝坊寸前の私を起こしに来てくれます



それもわたしがひとり暮らしだからなのです




家が隣の英ちゃんは毎朝朝練がある時も来てくれるので

私は英ちゃんの朝練の時間に合わせて起こされ



学校に行き


図書室でぼーっとしていることがほとんど






貴「おまたせー」



国見「いくよ」



貴「うんー」





私たちは学校への通路を隣に並んで歩き始めた


青葉城西高校に入学して4ヶ月ほどが経つ



そしてもうすぐ夏休み

夏休みと言えば海!!そしてお祭り!花火大会!



全部、全部、カップルのためのイベントばっかりである!
無論わたしには彼氏なんて居ない。


だけど私には

とてもとても好きな人がいる





ずーっと忘れられない。



ずーっと続く片思いなんです。

きっと叶わないから。



せめて心の中であの人のことを想っているのです






国見「たまには練習見にきたら?」



貴「そ、そそそんなことで、で、できないよ!!?//////」



国見「………キモイ」



貴「う、うるさいなぁ!!!/////」



国見「本当は見たい癖にさ」



貴「だって……見たらドキドキが止まんなくなっちゃうよ……/////」



国見「こわっ」



貴「もう!うるさいな!早く朝練行ってくださいー!!」






私はからかって笑ってくる英ちゃんの背中を無理やり押して、体育館に連れていく








「お!A!国見!おはよう!!!」

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作者名:あられ猫 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月2日 22時

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