【鬼滅の刃】一妻多夫制の柱さん

試練 拾陸 ページ22

炭治郎に起こった事を話すと、案の定柱は凄い食いつきだった。


各々が興奮した様に質問責めにする中、その騒動をお館様がそっと止める。


そして炭治郎と禰豆子が鬼舞辻にとっていかに重要な存在なのかを説明された。
でも納得がいかない者がほとんど、まぁ仕方ないことだけど。


不死川｢わかりませんお館様!人間ならば生かしておいてもいいですが、
鬼は駄目です!承知できない!!｣


そう実弥が言った後に自分の腕を刀で切り裂き、禰豆子の入っている背負い箱にボタボタと血を垂らした。


実弥は禰豆子が血を前にしても喰いつくか、喰いつかないかを試そうとしている。
それは分かるけど、また傷を作ってるのが気に食わない。


伊黒｢不死川、日なたでは駄目だ。日陰に行かねば鬼は出てこない｣


小芭内の言葉を聞いた実弥は、お館様に一言言ってから産屋敷邸の中に入って行った。
そして刀を箱に向けた所で炭治郎が必死にやめろと叫ぶ。
その時だった。


ｽﾞﾝ…｢かっ……!!｣


｢!?ちょ、小芭内加減してよ！｣


押さえたのには異論は無いが、さすがに強く押さえすぎだ。


伊黒｢動こうとするから押さえているだけだが？｣ﾐｼｯﾐｼ…


｢いや、ミシミシいってる。いってっからな？｣


胡蝶｢肺を圧迫されている状態で呼吸を使うと血管が破裂しますよ｣


え、怖すぎ早く手を緩めて欲しい。
小芭内頼むから!本当に!!
と、思いながら再び止めようとすると天元が面白そうに話し出した。


宇髄｢血管が破裂!!いいな響き派手で!!よし行け、破裂し(ﾄﾞｶｯ)ｶﾞｯ｣


｢おい天元、次そういう事言ったらお前の鼻が消し飛ぶと思え。分かったな｣


宇髄｢(いやすでに鼻殺られたんだが)｣←


体術で天元の顔面向けて蹴りをかまし、少しよろけた天元を横目に禰豆子がいる近くの縁側前に立った。
炭治郎の方は義勇が動いているから大丈夫だろう。


今にも喰らいつきそうな禰豆子に、私は声を張り上げて声をかけた。


｢禰豆子!｣


禰豆子｢!｣


よし、こっち見てくれた。
まだ理性はあるみたいだね。
私は鱗滝さんが暗示したと言っていた内容を、禰豆子の目を見つめながら言った。


｢"人間は皆お前の家族" "人間を守りなさい、鬼は敵だ"
"人を傷つける鬼を許すな"!!｣


禰豆子｢っ｢禰豆子!!｣!!｣


後ろを見ると小芭内の手を義勇が止め、炭治郎を解放してくれていた。
炭治郎は禰豆子の名を叫び、理性を戻そうとしていた。


｢(頑張って禰豆子!この試練を乗り越えて!)｣

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