7話 ページ8
轟side
「と、轟サンは車で待ってて･･･、家ん中は、入って欲しくない、から」
俺が車を運転して大狼を家まで送る。
その敷地内に車が置くスペースがあるにも関わらず車が1台も見当たらないところを見ると今、家に親はいないんだろう。
パッと見普通の家なんだが、中を見ないことには何も分からねぇんだな。
と、先の電柱に人影が見えた。
どうやら大狼と同じくらいかそれより上かの女の子の様だ。
大狼の家をじっと見ている。
「おい、こんな所で何してんだ？」
「ひっ、え、ショート？！なんでこんな所に、」
その女の子は俺を見るなり驚いた顔をした。
俺そんなに珍しいヒーローでもねぇだろ、大狼んときも思ったが、なんでそんなに驚かれるんだ。
「道に迷ってんのか？」
「あ、いや、その･･･なんでもないです！！」
「あっれ、ゆかりちゃんじゃーん。どーしたの」
服を着替え、財布と携帯を持った大狼が後ろから声をかけてきた。
「あ、A･･･、なんで、なんで連絡してくれないの？私ずっと待ってたのに」
「んー、別に連絡する約束はしてないし？」
「どうして？私はAの事好きだって言ったのに･･･！！そしたらA、ありがとうって！！そう笑ってくれたじゃない！！！」
と、その瞬間ゆかりと呼ばれたその女の子はカッターを取り出す。
「ねぇ、Aにとっての私って何なの？あんなに笑いかけてくれたのに、あれは全部嘘だったの？！！！」
その女の子は大狼にカッターを振りかざす。
と、思いながら、カッターを持った手を掴む。
「あぶねぇだろ。」
「ビックリしたー。流石ショート。ありがとうございまっす」
なんでそんなに他人行儀なんだ、と思ったが大狼は俺と知り合い(昨日会ったばっかだが)と思われたくなかったのか、それはそれで少しショックだが。
「何するのよ･･･！！いくらカッコいいからってどんな女子でも靡くと思わないで！！！」
「そんな事思ってねぇが」
そんな事思ってるって思われてんのか。
心外だな。
「なぁ、ゆかりちゃん初対面なのにショートに失礼すぎじゃね？･･･ごめん、帰ってくれるかな？俺これから用事なんだわ」
大狼はそう言って笑った。
･･･またか、今度はこの女の子の機嫌を損ねないように。
「どうして･･･なんで分かってくれないの？！」
「俺はゆかりちゃんじゃないから。」
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春千瑠 - めっちゃめちゃ面白いです❗これからも応援します❗更新頑張ってください (2022年12月29日 12時) (
レス) @page20 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
んく - やばい！主人公が好みすぎる！更新、待ってます！ (2021年9月5日 20時) (レス) id: 8afb8675a5 (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - 好きですっ！とても良い作品ですねっ！お気に入り失礼しますっ！更新幾らでも待ってますっ！ (2020年3月14日 23時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ - かっちゃんとの絡みがめちゃくちゃ可愛いですっ！！これからも頑張ってください！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: ba5e1e3f04 (このIDを非表示/違反報告)
あげまき(プロフ) - 暗黒破壊神＠さん» コメントありがとうございます！！存分の楽しんで頂けたら幸いです…！！ (2019年4月7日 4時) (レス) id: 982f0426be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげまき | 作成日時：2019年2月8日 17時
